今日は唯一恋人と会える日。
神覚者になってから、マッシュ・バーンデットと恋人になったのだが、今思うとよく付き合えたな、と思う。だって自分は神覚者で、とてつもなく忙しいのだがら。会える機会も少ないし、構ってあげられる機会も無い。
だから、今日という今日を大切にしなければ。
レインの頭の中には、「めちゃくちゃにしてやりたい」「死ぬ程甘やかしてやりたい」としか考えが及ばなかった。
ガチャ
俺の全身を上から下まで舐め回すように見てくる。
頬は少し赤くなり、俺がマッシュの目を見て、お互いの目が合うと
ふっ、と目を逸らしてしまった。
ので無理矢理 顎をクイっと上に向かせて、
唇にめがけて己の唇を落とす。
マッシュは恋愛的なことや、性的なことを壊滅的に知らない。
だから、俺は教えてやった。
「キスするときはお互い目を瞑るものだ」と。
よかった。そういう風に言っておいて。
これを教えていなかったら、きっとマッシュのキス顔が見られないからな。
きっとマッシュは苦しくなっても、鼻で息はしない。
きっと油断して口を開けてしまうだろう。
だから、その隙を狙う。
口が開いた瞬間、舌をねじ込んだ。
マッシュ side。
レインくんとのちゅーが少しずつ深くなる。
息が出来なくて、口から吸おうとした。
そしたら、
ぬるっとした、感触。
なに、これ、…っ
僕の口内を徘徊するものをレインくんの舌だと認識するには少し時間がかかった。
歯列をなぞるように動いたり、僕の舌を吸ったり。
自分の口から出る声がありえない程高くて、
必死に抵抗しようとした。
でも、僕の体は上手く動いてくれない。
抵抗しようとする程、レインくんの舌が動き回るので、力が抜けてしまう。
それと、抵抗したい気持ちも山々なのだが、もっとして欲しい という気持ちが勝ってしまう。
腰が抜ける。そう思ったときにやっと解放された。
自分の口から涎が垂れているのが分かる。
腰が抜けるのを必死に耐えていたのだが、
会話して気が緩んだのか抜けてしまう。
がくっ!
腰にレインくんの腕が回されたとき、じわり、と濡れる感触がした。
自分でもよく分からなくて、膝を擦り寄せる。
レインくんはそれに気付いたのか、僕を横抱きした。
そのままベッドへ連行される。
すると、何を思ったのか、
レインくんが膝を曲げた。
なに、と思ったとき、自分の秘所がその膝にグリっと押される。
目の前の景色がチカチカして、
我慢しようと思っていた声が漏れてしまった。
何かが出る感覚。
でも、尿じゃない…?
いつもなら体が上手く動くのに。
今は彼の首に回す他僕の腕の居場所は無い。
僕のこと、好きにしてよ。
そう口にした瞬間、
レインくんの目が急激に変わった。
まるで、獲物を見つけた猛禽類のような。
その目で見つめられる先はきっと僕じゃなくて、秘部がある。
そう勘づいている自分が居る。
ズッチュン!
飛んだ淫乱だな
四つん這いになって、只管 前、後ろ に動かされる。
その度に今突いたら駄目なところをずっとヤられて、腹の底が きゅん、と疼く。
俺も我慢できねぇ
ベッドとは1回さよならして、
壁に手を付くよう命令される。
と言われたので、大人しく突き出すようにする。
と返されたので、何も抗えずただ黙った。
ズッ、……♡♡
ズッチュン!!
さっきの、出た感覚となんか違う。
なに、……これ、…
ゴチュンッ!!
ズプッ!!
イ、きすぎてへんに、…なる、ッ♡♡
きゅ、休憩っ、
意地悪と分かっていても。
単純に僕を求めてくれていることが嬉しくて。
羞恥心を忘れてしまう僕は居た。
唯一 僕がレインくんと付き合っていることを知っているルームメイト。
先程の照れはどこに行ったのか。
硬貨を握り締めてシュークリーム屋に駆け込むマッシュくんは居ましたとさ。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!