第23話

#22
283
2024/02/08 06:00


  あっ…りうら!  


  どうしたの、まろ?  


  さっきのないこの事について話したいから兄弟達集めてくれん?  


  了解…!!  




全員集合


  急に集めてどうしたん?  


  何かあったの?  


  そんな真剣そうな顔してどしたん?  


  ……  




何も知らない3人が口々に俺へと質問を問いかける


  あの、ないこ居るやん…?  


……それがどしたんや



" ないこ " と言う名前を出した途端にみんなの顔から笑顔は消え、その場の雰囲気がガラリと変わった。


みんなはそれほどないこの事を嫌っているのだろう。


俺は構わず話を続ける。



  あいつ…記憶喪失かも、  


一同
  …は?(-りうら)  


  今日の昼間に偶然リビングに行ったら母さんに呼ばれたんやけど  

  母さんとないこに違和感があったんよ  


  違和感って…?  


  で、なんで呼んだんか母さんに聞いたらないこを部屋に連れて行くように頼まれたんや  


  おかしくない?  


明らかにおかしいやろ、おかしいところだらけや…


  何がおかしいん?  


  だって…  


  普段なら自分で部屋に行かせるのになんで部屋まで連れて行かせるよう頼んだのか…って事でしょ?  


  …そういうこと、  


  それに母さんのないこに対しての口調が優しかったんや…  


  普段ならそんな事絶対にないやろ  


  部屋に連れていってる時のないこ明らか記憶がない感じやった  


あんなの " ないこ " じゃない…


  うん…りうらもあいつに会ったけどおかしかった  


  さん付けなのはいつも通りかもだけど、りうらの名前覚えてなかったもん  


  なるほどなぁ…  


  でもなんで急に?  


  確かに  


  それは分からへん…  


みんな混乱してる、母さんも…もちろん俺も


なんでこんな急に…?


記憶喪失なんてそんな簡単になるものじゃない。


  まぁ、今まで通りにしとけばいいんじゃない?  


  確かにね  


  俺もそれがええと思うわ  


  ……  


  ……それもそうやな…  


  じゃあこの話は終わりな、解散!  



ほんとにこのままでええんかな…







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