第2話

《東の国》第一王子
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2017/10/07 05:08
私は北の国の姫。


あ、ちなみに、この辺は東西南北の国に分かれている。

互いに必要不可欠な国同士で、国王同士の仲もよく、国に生まれた姫は、別の国の王子の国に嫁入りする。


今は東西に王子が1人ずつ。
東には王子と姫が1人ずつ。
南には姫が一人いるが、執事と恋に落ち、結婚まで至ったらしい。



だから私は東西の国の王子どちらかと結婚せねばならない。



そして今日、初めて彼らと話す。




光「あなた、東と西の王子がいらっしゃってる」

『え、ねぇ、待ってよ光。まだ心の準備が…』

光「またせたら失礼だろ。早く来い。」

『はぁい…』

執事の光に手を引かれ、応接間に向かう。

光「開けるぞ?」

『う、うん…。』



ふぅっ、吐息を吐いて心を落ち着かせる。
私はここの国の姫だ。堂々としないと。

ぐっと、気持ちを引き締める。




『失礼しま…「姫、お待ちしておりました。」






涼「東の国から参りました。
第一王子、涼介と申します。」






以後、お見知りおきを、と手を差し出される。


その手に自分の手を重ねる。


『来ていただいてありがとうございます。
北の国、あなたと申します。』


涼「想像以上に美しいお顔立ちで…」


『ありがとうございます^^*』

涼「あ、お世辞じゃないですからね?」


今すぐ自分のモノにしてしまいたいくらい…。


そう告げると、彼は指と指をそっと絡める。


『涼介様、ッ//』

涼「顔がりんごのように真っ赤になっていますよ?笑」

そんなところも、愛らしい…。

そう言って微笑む彼。



彼の行動に振り回されていると、部屋に大きな声が響いた。








「ちょっとまって!俺もおるからな~!」






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