第17話

全てがおわる
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2018/01/03 14:51



翔  えっ……?




そりゃ、驚くよね。

というか、困ってるかな?




翔  うん、ありがとう。
   でもごめん。俺、好きな人がいるんだ。




だよね、知ってたよ?

そんな困った顔で、無理に笑わなくていいのに。




あなた  うん、知ってた。
    沙羅ちゃんでしょ?幸せにね。




すると翔くんはいつもの優しい笑顔を浮かべて




翔  うん、ありがとうあなた。



と言った。まっすぐ私の目を見て。




翔  あなたが俺のこと好きなんて、
   考えたこともなかった。
   俺にとっては可愛い妹みたいな感じで…
   
   あなたの気持ちに答えられなくて、
   ほんとにごめん。


   でも、これだけは言わせて?
   好きになってくれたのがあなたで
   嬉しいよ。ほんとにありがとう。






泣きそうになった。

今までずっと言いたかったこと。

好きだって、やっと言えた。

それにそんなこと言われたら

嫌いになれない、もっと好きになっちゃうじゃん…






あなた  うん、聞いてくれてありがとう。
    じゃあそろそろ戻るね、
    お邪魔しました。



翔  うん…
   お隣だから!
   だからその…また、話したりとか…












なにそれ。

それは翔くんの優しさだってわかってる。

気まずくならないように、

これまで通りに接することができるように。












でも、今は苦しいかな、

そのうち、








いつか私の傷が癒えたとき___

は来るのかわからないけど、

そのときは、また笑顔で話せたらいいな。

私は素直にそう思った。


だから__











あなた  また、話しましょう、いつか。









そのいつかは来るかな?

わからない。




でも、私、今、

すごくスッキリしてる。

気持ちが、楽。















ありがとう翔くん。

さよなら私の初恋。

こんにちは失恋さん。






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