私達3人は黙り込んでしまった。
それからしばらく、ニュースが終わった後もぼーっとテレビを見つめていた。
ふと時計を見ると11時になっていた。
「あ、もうこんな時間だ。そろそろ寝よっか。」
「そーだね。」
「俺どこで寝ればいーの??」
「あ、うーん。どーしよっか。」
「俺別にソファでいーよ?」
「えー、でも、、」
「あれは?あなたのベッド1人にしては少し大きいし、2人寝れるんじゃない?」
「あ、それが良い!私と美紅がベッド。ベッドの隣に布団敷くから啓太はそこで寝る!おっけー?」
「おっけー!」
啓太はローラの真似をしたが2人ともスルーした。
「んじゃ、寝よー」
「おい、無視かよ!」
「あはは」
啓太はいつも明るくて、暗い雰囲気を救ってくれる。
ありがとう。
私達は歯を磨いたり、布団を敷いたりした。
私は寝る前にもう一度LINEを開いた。
まだ来てないか…。
大丈夫かな?
私の部屋の小さなランプを照らして、布団の中に入った。
話しながら寝ようと思ってたけどちょっと無理かな。
「おやすみ〜。」
「おやすみ。」
「おう。」
私は自分の横にスマホを置いて眠りについた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!