-クリスマス前日-
今日は修了式、
明日は、クリスマス
そして、きょうは、早く帰れる。
今日は、ソラと帰って
明日はソラとデート。
ソラはそのあと、ずっと笑わせてくれた。
ソラ、ソラは本当に、私を大事にしてくれた。
いつも私を守ってくれた。
いつも私のことを大事にしてくれた。
いつも誰からも必要とされてこなかった私にとって、
ソラは、、、すごく、、いい人。
-ありがとう、ソラ-
-クリスマス-
起きたのは午前9時、
なんとなく部屋着を着て、なんとなく部屋の掃除をして、
なんとなく、考え事をしていた。
浮かんでくるのははただ一人
ミナト。
会いたい。話したい。
無性にそう思った。
"ずっと好きだった"
と、伝えたい。
いまは、午後5時
気づいたら準備をしていた。
お気に入りの赤のワンピース。
ちょっとメイクをして。
髪はハーフアップ。
バッグは、黒で。
靴もバックに合わせて、黒。
学校の駅から二駅。
そして、ちょっといったところに
イルミネーション。
今は午後8時。
人をかき分けて、、
あいつを探す。
いたっ。
強引に連れ出す。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。