第3話

帰り道
392
2017/12/09 12:30
それは仕事帰り買い物を済ませ陸の待つ家に帰ろうとした時の事
カオル
何であの人は、人間で頭の良さそうな奴を吸血鬼にして連れて来いだなんて言ったのかしら…理解出来ないわ、それにしても頭のいい奴なんて誰がいいのかしら
七瀬天
七瀬天
さてと、早く帰って陸にご飯作ってあげなきゃ
カオル
あら、前から人が歩いてくるわ、結構イケメンじゃない、それにあの子のオーラ凄いわ、あれは、何でもそつなくこなせる人間のオーラしてるけど今まで見てきた人間より凄いわ、よし、あの子の血吸って見ようかしら
七瀬天
七瀬天
あ、前から女の人が…こんばんわ
カオル
こんばんわ、ごめんなさい、あの人の考えてる事は分からないけど頭の良さそうな人間を連れて来いって言われてるの、貴方の血飲ませて…そして後で吸血鬼にさせて貰うわ…
七瀬天
七瀬天
え?…ちょっと離して、どういう事?吸血鬼って
カオル
いただきます。…んっ…んっ
七瀬天
七瀬天
うっ…何これ、血吸われて…ほんとに吸血鬼…?!
カオル
…んっ…んっ嘘、何この子の血凄い美味しいわ普通の今までの人間の血と違う。あの人に連れて行って知らせるべきかしら?うん、そうしましょう
七瀬天
七瀬天
待ってよ、さっきから何言ってるのさ僕の血吸ってそれに連れて行くってどういう事?僕はこれから帰って弟にご飯作らなきゃ行けないんだ、それに病気の弟を放ってどこかに行くなんて出来るわけないでしょ
カオル
あら、貴方吸われたのに喋れる元気あるのね、凄いわ、でもそんなの関係ない、あの人の所に貴方を連れて行くわ、貴方の血美味しいし、なんだか少し吸っただけで力が湧いてくるわ、それに弟さん病気なのね?貴方が来なければ弟さんの事吸い殺しちゃうけどいいのかしら?それにもしかしたら病気の弟さんの事あの人に言えば吸血鬼にして病気じゃなくせるかも知れないわよ
七瀬天
七瀬天
陸に手を出すなんて、許さないよ、でもついて行く気もない
カオル
あら、そう残念ね、でもやっぱりあの人の所へ連れてくわ、大丈夫無理矢理連れてくわ
そう言った吸血鬼が僕の目を見て目が赤くひかり、僕は動けなくなった、そして僕は陸との、約束を守れずいきなり現れ血を吸われ訳も分からないまま動けなくされ、どこかに連れて行かれてしまう事になり、
七瀬天
七瀬天
(陸ごめん…約束守れなくて…一人にしちゃってごめん陸、陸…)
そうして僕の意識は貧血で途切れてしまい、目が覚めると知らない場所にいて…

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