『愛梨ちゃん!また来ちゃった♡』
「お帰りください」
彼が私の手首を掴む
『なんで俺にそんな冷たいの?』
「何故あなたはそんなにしつこく付きまとうのですか」
『好きだから』
「…お帰りください//」
『あ!照れた!』
「照れてません!//」
『むきになっちゃって~可愛いなぁ…』
「あなたはなんですぐ思ったことを言葉にするんですか」
『さぁ〜なんででしょう!』
嬉しそうにこっちを見る
「ヘラヘラしてないで早く私の質問に答えてください」
そう言うと少し照れくさそうに
『愛梨ちゃんの前では正直でいたいからかな!//』
「…意味が分かりません」
『俺、本気で好きだよ?あ!誰よりもね!
具体的に言うと世界中のいや、宇宙一!!あれ?いっしょか』
「ふふっばかみたい//」
『おい!ばかっていうなよー!こっちは真剣なのに!//』
悪い人ではないみたい─
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!