相変わらずポッキーくんは赤面したまんまで。
少し可愛くて、笑わずにはいられなかった。
必死に抵抗するポッキーくんを見て余計愛らしくなる。
もちろん、本人には言わないけど。
“ガチャ”
と、ドアを開けた。
すると、すぐ近くにあった椅子に腰掛けてたみやゆうくん。
こちらの存在に気づいたみやゆうくんは、ハッとしてた。
そして椅子から立ち上がり、ポッキーくんの前でぴょんぴょん跳ねる。
そう言われたみやゆうくんは、跳ねるのをやめてしゅんとした。
すると、
“ポンポン”
と誰かに肩を叩かれた。
後ろを振り向くと…
っと、手を肩の位置に上げて挨拶をした、はじめが。
みんなの声が重なった。
ニコッ微笑みながら、そう聞いてくるはじめ。
はじめは、なるほどというように頷く。
2人も、なんか理解してる。
はじめの後ろをとぼとぼ付いて行くと。
少し強引にはじめが、私の手を引っ張る。
立ち止まってはじめが、そう聞いた。
グイッと私の腕を引くはじめ。
私は仕方なく、はじめに付いて行くのであった。
@ポッキーsideーーーーーーーーーーーーー
少し寂しそうに言うみやゆうさん。
言えるわけがない。
あなたちゃんに告白して、抱きしめたこと。
ニコッみやゆうさんが笑う。
みやゆうさん…
!?!?
みやゆうさんが、僕の頭を優しく撫でた。
ムスッとした顔をするみやゆうさんを見て笑った。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!