第5話

俺がいなくても大丈夫 ※テオside
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2018/01/20 16:31
コンビニに着いた。
一目散に薬のコーナーに向かう。
テオ
えっと…あ、これかな
目当ての薬を手に取り、俺はレジに足を運んだ。
速やかに会計が終わりコンビニを出ようとする。すると背後から聞き覚えのある声が聞こえた。
ねお
あれ!テオくんじゃない!?
テオ
おお、ねおちゃーん!!
ねお
久しぶりじゃん!元気してた?
テオ
元気元気〜!ねおちゃんもしばらく見ない間に結構変わったね!!
その声の正体は、中学のころ同じクラスで仲の良かったねおちゃんだった。
テオ
あれ、ひとり?
ねお
うん、ちょっと暇だから散歩してたんだよね〜笑
テオ
そーなんだ!
ねお
あ、テオくんこのあと暇?
テオ
うん!ひま…あ、
ねお
ん?どうかした?
頭に藤枝の顔が浮かぶ。
…まあ、大丈夫だよな。少しの間俺がいなくても。
テオ
あ、ううん!全然暇よ?
ねお
ならさ、今からちょっと遊ばない?ちょうどこれから集まるんだよね〜
テオ
お!まじ?行く行く!!
ねお
じゃあ行こっか〜!
楽しそうな笑顔で歩き出すねおちゃんをうしろから追いかける。


ねおちゃんについていき、着いた場所はねおちゃんの家だった。
中に入ると、そこには数人がすでに集まっていた。何人かは顔を見たことある人もいた。
ねお
えーっと…みやともちくんは確かテオくん知り合いだったよね?
テオ
おう!中学時代一緒にやんちゃしてたもんね〜笑
みや
あー、ハゲの先生のかつらとったりしてな?笑
もち
なにそれ、めっちゃ懐かしいやん!
俺は、そんな他愛のない会話をして楽しいひと時を過ごしていた。
何時間かたったころ、ふと頭に藤枝のことがよぎる。大丈夫かな。
テオ
ごめん、ちょっと連絡してもいい?
みや
ん?いいけど、誰に?
ねお
もしかして…彼女さんかなぁ〜?
もち
おおおお!?
テオ
ちげぇわ!笑
高校の同級生の藤枝ってやつだよ。
テオ
今あいつ風邪で寝込んでるから大丈夫かなって思ってさ?
ねお
え、藤枝くん…?
みや
藤枝ってたしか、中二のころに同じクラスだった気がする。
テオ
え!?
テオ
そうだったっけ!?
もち
知らないで関わってたのかよ笑
テオ
知らなかった…
みや
ていうかなんでテオくんが藤枝なんかと仲良いの?笑
ねお
たしかに。あんまり絡んでるイメージないけどね?
テオ
そーかな?まあとりあえず電話してみるわ!
そう言って俺は連絡先を開き、藤枝に電話をかけた。


プルルルルルル、プルルルルルル…


じん
はい、もしもし?
テオ
あ!藤枝、具合大丈夫?
じん
うん、具合は大丈夫だけど…寺島くん遅いけど何かあった?
テオ
え?あー…ごめん!ちょっと道に迷っちゃってさ〜?
テオ
もうそろそろ帰るから、まってて!
じん
…そっか。わかった。
そう言ってあっちから電話を切られた。
なにか言いたそうな感じだったけど、まあいっか。
もち
なんだって?
テオ
あー、具合は大丈夫だってさ
ねお
そっか!良かった!
寺島くん、早めに帰った方がいいんじゃないかな?
テオ
いやいや、あいつも高校生だし大丈夫だろ!
みや
よし!じゃあもっと騒ぐぞーー!
みんなで盛り上がるこの時間は楽しい。







やっぱり、藤枝といる時よりみんなでいる時の方が楽しくて充実してるかも_____

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