第6話

不釣り合いな存在
412
2023/03/08 13:26
次の日、また3人から呼び出された。



















急いで別棟へ行くと、3人はもう来ていた。
ファン
遅いんだけど。
あれ、何だろう…。

いつもより3人の雰囲気がピリついてるように感じる。
ファン
青山さんさ……




















ファン
いい加減、5人から離れてくれない?





青山(なまえ)
青山あなた
……え?
唐突で思ってもいなかった言葉だった。

5人から離れてって言われても今は5人と距離を取ってるし、
関わらないようにしてるのに…。
青山(なまえ)
青山あなた
私、もう5人とは関わってないんだけど…。
ファン
……は、嘘つかないでくれる?
私の言葉に3人とも鋭い視線を向けてきた。
青山(なまえ)
青山あなた
嘘なんか…
ファン
じゃあ、これはどういう事?
青山(なまえ)
青山あなた
……!
1人が見せてきたスマホを見て、言葉を失った。






























そこには長谷川くんに手を引かれて、一緒に教室を出て行く
私の姿が映っていたから。
もしかして、昨日撮られたの…?
ファン
こんなことしてた癖に、よく関わってないなんて嘘つけるよね。
青山(なまえ)
青山あなた
それは違くて___










ドンッ
青山(なまえ)
青山あなた
っ…!
ファン
言い訳しないでよ!
1人に思いっきり肩を押されて、その場に転んでしまった。
ファン
ホントに目障りなんだけど。
ファン
ていうか、自分が5人と不釣り合いだって
分からないわけ?
ファン
立場わきまえてさっさと消えてよ。





















……分かってる。
私が5人と不釣り合いだとか。

5人と一緒に居ていいような人間じゃないとか。
そんなの私が1番よく分かってる。
5人がいる世界は、いつだってキラキラ輝いてて
私なんかとは全く違う世界。

本当なら5人と関わる事だってなかった。


































でも、5人と出会って色んなことが分かった。
5人は私のいる場所を明るく照らしてくれて、私の知らない世界を教えてくれる。
5人と一緒にいる時間が楽しくて仕方なくて……


















 ”これからも5人と一緒にいたい”
そう思うぐらい、私の中で5人の存在が大きくなってた。




だから、私は_____












































何してんの?




















突然、廊下に響いた声___





























ファン
何で……

























ファン
何で5王子が…?





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