数ヶ月が経ち、体の痛みはほとんど無くなり
お嬢様のサポートや身の回りの手伝いに慣れ始めた。
そしてジンさんが御屋敷を離れる日が
近付いていく__
僕とジンさんは暖炉の前で洗濯を干して
何気のない会話を話してる時
あなたお嬢様は自分で車椅子から降り
1人のソファに腰を下ろす
ガタンッ!!
大きな物音に4人は驚く
その音の方に向くと
大きな音の正体はじょうろ。
花の水やりをし終わって戻しに行こうとした時に
僕たちの会話を聞いてしまったんだ
ジンさんはテテの方を向かず
下を向いて話した
ジンさんは何も言わずにテテの横を通り過ぎ、
テテも少し経ったら部屋に戻ると言ってここを出た
食事の時間になってもテテは部屋に籠っている
テテ相当ショックだったのに、
ジンさんは悲しい顔ひとつもしなかった
翌日の朝
テテはまだ部屋なのかな…
コンコンとノックするけど
返事は返ってこない
返事無しに入るのは失礼だけど
今に言わないと後悔してしまう
ベッドの毛布に包まるテテはとても悲しそう…
テテは毛布を剥ぎ取り
急いで部屋を出る
御馬の方に荷物を預け
馬車のドアを開けようと手を伸ばす
後ろからテヒョンの声がして
振り返ると、気付いたらぎゅっと抱きついていた
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。