第3話

◆1話◆
69
2023/07/17 01:00
◆◆◆

俺の名前は内藤ないこ。現在まろと部活動見学をしてるんだけど、興味ある部活ない…って誰かさんが言ってるような言ってないような…。
桃.
まろー?
青.
なに
…相変わらずのそっけない返事。でもこういう返事をしてくれてると助かる。だってまろが気楽でいれているということが分かるから。
桃.
なんか気になる部活見つかった?
青.
ない
桃.
ですよねー…
青.
まだ行ってない部活なんだっけ
桃.
えーっと、後は演劇部と吹奏楽部かな
青.
…吹奏楽行ってみよ
え???あのまろが???自分で行きたい場所を決めれてるんだけど???やばい、驚きを隠せない(((
桃.
っ、いいよ〜♪行こ行こ!!!
青.
…ないこが驚いたのは気の所為?
あー、もうなに?今の感情を言うと、自分の子が寝返りを打てるようになってはしゃいでいる親の気分です。
桃.
え!?まろがそんな事聞くなんて…
桃.
成長したなぁ、まろぉ(泣)
青.
なんで涙目なん
え、なにこいつ、せっかく人が感動してるのにまるで哀れむような目で見てくるんだけど。
桃.
やっぱ前言撤回
桃.
俺の感動を返せよぉぉぉぉぉ
青.
次、吹奏楽行くか…
桃.
いや、無視すんなっ!
青.
はーい
桃.
っ!?
まろが笑った。おそらく、本人は気づいていない。

いつか、教えてあげたいな…それを“感情”って言うんだよって。

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