第3話

3話
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2023/12/07 07:41
結崎 鈴
な、に?
目の前が光った?
こんなに明るいのは久しぶりだ
何があったんだろう
でも…関係ないか
考えたってどうもならないし
そんな私の諦めを突っ切るような声が聞こえた
どこ〜!?ここ!!
結崎 鈴
!?
嘘でしょ!?人!?声!?
あ、瑠々!あそこには人いるよ!!
ほんとだー!
こんにちは!!
結崎 鈴
あ…えと…その、こんにちは
人と話すの久しぶりだ…
あなたは誰?
結崎 鈴
わ、私は結崎 鈴だよ
鈴ちゃん!!
結崎 鈴
えと、あなた達は?
じゃあ皆自己紹介しよー
木犀 瑠々
私は木犀 瑠々モクセイ    ル   ル!!
神崎 勇人
俺は神崎 勇人カンザキ   ハヤトッス!!
雨林 美香
あんたら元気ね
雨林 美香
あたしは雨林 美香ウリン        ミ   カ
夢橋 茅
僕は夢橋 茅ユメハシ  カヤ、男ですからね!!
どう見ても女の子だろ
って違う!!
え?なんでここに人が!?
結崎 鈴
あなた達はなんでここに?
雨林 美香
実はね、あたし達夏祭りの帰りに祭り会場から出ようとした時に
雨林 美香
なんというか…
木犀 瑠々
目の前がピカー!って光って!!
木犀 瑠々
気づいたらここにいたの!!
神崎 勇人
何か知ってることとかってあります!?
神崎 勇人
教えてくれると助かる!!
夢橋 茅
お願いします!!
結崎 鈴
そっか
結崎 鈴
あなた達は、祭りに閉じ込められたの
結崎 鈴
出ようとしたけど、何やってもでれない
結崎 鈴
お腹もすかない、いくら食べても苦しくはならない
結崎 鈴
喉もかわかない
結崎 鈴
何をやっても死なない
結崎 鈴
ここはそうゆう場所なの
木犀 瑠々
え…てことは!!
木犀 瑠々
私達ここから出られないの!?
結崎 鈴
…そうだね
この子達はどんな反応するかな
泣かれても、私には慰める権利あるのかな?
神崎 勇人
なんだよ、それ
雨林 美香
嘘でしょ
夢橋 茅
そんな…






























































木犀 瑠々
めっちゃ、ラッキーじゃん!?
予想とは違う答えに驚いた
神崎 勇人
みんなと一緒に入れるってこと!?
雨林 美香
やったー!やったよ!!
夢橋 茅
こんな日が来るなんて…嬉しい…!!
結崎 鈴
え?なに?え、どゆこと?
木犀 瑠々
私達ね
木犀 瑠々
この祭りが終わったら
木犀 瑠々
みんな仲良く死のうと思ってたの!!
結崎 鈴
…え?
何を言ってるの?
頭が真っ白になった
結崎 鈴
なに、どうして?
雨林 美香
あたし達、施設で育ったの
雨林 美香
施設は結構荒れててね、頻繁に不良になった奴らが来て
雨林 美香
あたし達を殴るの
夢橋 茅
職員も知らんぷり
神崎 勇人
でもやっぱもっと酷いのは学校だよな
木犀 瑠々
うん、中学なんだけどね
木犀 瑠々
中学校ね、みーんな
木犀 瑠々
神様を信仰してるの
木犀 瑠々
ほとんどの人、洗脳されて信仰してるの
木犀 瑠々
私達は、洗脳されないように頑張ったの
木犀 瑠々
だけどね
雨林 美香
そのせいで洗脳された奴らにいじめをされるようになったの
結崎 鈴
……
夢橋 茅
だから、いっその事今日の祭り楽しんで、みんなで死のうと思ったんだ
結崎 鈴
そ、そんな
嘘でしょ?
じゃあ今話してる子って全員死にたがりだった子!?
そんな…
でも
結崎 鈴
じゃあ死なないここで、楽しいことをやれるのは良かったね
私は久しぶりに笑顔でいった
この子達にとってここは天国も同然なんだな

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