第10話

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2024/04/28 06:29



 
 中学に入ると同時に引っ越した



 仲がよかった子にも一言告げてお別れした



 最初は不安だったけどみんな話しかけてくれて


 だんだんと打ち解けていった






 だけどずっと心に残っているものがある
あなた
 圭元気かな... 

 初恋の人がずっと頭に住み着いているのだ



 何をしても頭の中は圭の事でいっぱい










 そんな中、中学2年で初めて先輩から告白された
桐島 秋斗
 あなたちゃん好きや 
桐島 秋斗
 付き合ってくれへん? 

 この人とは委員会が同じでたまに話すぐらいだった




 もちろん好きでもない嫌いでもない



 ただ面倒見の良い先輩だと思ってた




 告白なんてされると思わなかった
あなた
 ぇと... 

 私がオドオドしてるのを見ると先輩は
桐島 秋斗
 ふっ、やっぱ可愛ええな 
桐島 秋斗
 俺、あなたちゃんの事 
 ホンマにすきやねん 
 真剣なのか真っ直ぐな瞳で私を見つめる





 答えはもちろん
あなた
 ごめんなさい 
桐島 秋斗
 分かってたんよ 
桐島 秋斗
 そんな悲しい顔せえへんで 
桐島 秋斗
 でも俺諦めきれん 
桐島 秋斗
 1週間だけ! 
 お試しで付き合ってくれんか 
あなた
 でも...、 

 私は先輩の事が好きじゃない


 恋愛的に見れないのだ
桐島 秋斗
 お願いや 

 いや全員恋愛的に見れないんだ



 ずっと心の中で圭を引きづっているのだ
桐島 秋斗
 1週間経てば好きになるかもやろ 
桐島 秋斗
 新しい恋を見つけようや 

 先輩はまるで私が初恋を引きづっているのを


 分かっているかのように発言した















 確かに1週間付き合ってみたら圭の事を



 忘れて新しい恋が始まるかもしれない













 圭とはもう会うはずがない




 会っても叶わぬ恋




あなた
 1週間...、 
あなた
 1週間だけですからね 
桐島 秋斗
 ありがとさん 
桐島 秋斗
 ちょっーと愛が重いけど受け止めてな 
あなた
 ?はい 


 この時は知らなかった





 ちょっとでは無く死ぬほど重いことを
 500文字程度にかいてみました!!

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