中学に入ると同時に引っ越した
仲がよかった子にも一言告げてお別れした
最初は不安だったけどみんな話しかけてくれて
だんだんと打ち解けていった
だけどずっと心に残っているものがある
初恋の人がずっと頭に住み着いているのだ
何をしても頭の中は圭の事でいっぱい
そんな中、中学2年で初めて先輩から告白された
この人とは委員会が同じでたまに話すぐらいだった
もちろん好きでもない嫌いでもない
ただ面倒見の良い先輩だと思ってた
告白なんてされると思わなかった
私がオドオドしてるのを見ると先輩は
真剣なのか真っ直ぐな瞳で私を見つめる
答えはもちろん
私は先輩の事が好きじゃない
恋愛的に見れないのだ
いや全員恋愛的に見れないんだ
ずっと心の中で圭を引きづっているのだ
先輩はまるで私が初恋を引きづっているのを
分かっているかのように発言した
確かに1週間付き合ってみたら圭の事を
忘れて新しい恋が始まるかもしれない
圭とはもう会うはずがない
会っても叶わぬ恋
この時は知らなかった
ちょっとでは無く死ぬほど重いことを
500文字程度にかいてみました!!
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!