재민 side
あまりに可愛いあなたの下の名前ちゃんを眺めていたのに、先生の声で現実に引き戻される。
周りを見れば、クラスメイトたちはとっくのとうに教科書を片付けていた。
隣のあなたの下の名前ちゃんも俺が動かないから困ったように視線を彷徨わせている。
あー、かわいい。マジで息してるだけでも可愛いんだけど。
俺がそう返せば、ほっとしたように笑う隣の彼女。
ほんっとうに可愛い。あー、相変わらず天使だ。
また自分の世界に入ってしまった俺を引き戻すようにあなたの下の名前ちゃんが俺の肩を叩く。
さっきよりなんて気持ちの良い我の返り方。(?)
、、待って、あなたの下の名前ちゃん、なんて言った?
俺の目を見つめて、首を傾げて聞いてくるあなたの下の名前ちゃん。
そんなの、断れないに決まってんじゃん!
まぁ、断るつもりもないけど。
パッと目を輝かせて俺を見るあなたの下の名前ちゃんに心臓が激しく飛び跳ねる。
あいご、なんでそんなに可愛いの??
あなたの下の名前ちゃんの手を掴んで、屋上に向かおうとした俺を止めた奴がいた。
俺の肩を掴んだのはドンヒョクたちだった。
俺達もついて行っていいよね?と、笑って聞いてくるが目が笑っていない。
俺が断ろうとしたら肩に力を入れてきやがった。
ロンジュンも喋りはしないけど圧力がすごい。
なんだこいつら、、俺より小さいくせに、、。←
握っていたはずのあなたの下の名前ちゃんはいなくなっていて、
その代わりにジェノがあなたの下の名前ちゃんに話しかけていた。
あなたの下の名前ちゃんはジェノに優しく後ろから抱きしめられていて、顔を赤くしている。
、、、、ん?抱きしめられていて?
俺の肩を掴んでいるロンジュンたちを振り払って、ジェノをあなたの下の名前ちゃんから引き剥がす。
ジェノが離れてホッとしたのか、あなたの下の名前ちゃんは俺に寄りかかってくる。
え、無意識なの?可愛すぎて吐血するけど??俺がそばに来て安心したの??
え、なにそれ可愛すぎ!!
3人からの圧に負けた俺は仕方なく、5人で屋上に向かうことにした。
ばいばい、あなたの下の名前ちゃんと二人きりのランチタイム。
後でジェノたちには何かを奢らせる。←
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。