第20話

17話
507
2024/03/30 14:17
あなたの下の名前視点









さぞ何も無かったかのように、

平然と病院に戻った


するとあまり見かけない顔があった
あなた
ただいまー
bkj
おかえり〜ってあれ初めましてかな?
あなた
…君、海上レストランの店員さん?
bkj
え?そうだけど会ったことあったっけ〜?
あなた
私この前ましろくんと海上レストラン行ってその時にいたような…
bkj
あ〜!ましろこの前来てた気がする〜!
その時人多かったからスルーしちゃってた!
あなた
確かに人多かったよね 
bkj
うんうん
bkj
あっ自己紹介忘れてた!
最近救急隊に入った葉風邪ナイです!
よろしくね〜!
あなた
(光り輝いてんな〜気兼ねなく陰キャにも話しかけてくるタイプのギャルって感じ)
あなた
5ヶ月故郷に帰ってた救急隊、あなたの名字あなたの下の名前です
気軽にあなたの下の名前とか、あなたのあだ名って呼んでね
bkj
わかったあなたの下の名前!私も好きに呼んでくれていいよ〜!
あなた
じゃあナイちゃんよろしくね
bkj
よろしく〜!
あなた
で、ぎんは?
bkj
あれ〜?そういえばどこ行ったんだろ〜?
mmr
ぎんなら風にあたりに行ってくるってどっか行ったぞ
あなた
そっか
私はそれを聞くとマップを開きぎんのGPSがないか確認する

すると、今救助に行っている人以外は全員病院にいることがわかった
あなた
ちょっとぎん探しの旅に出てくるわ
bkj
行ってらっしゃ〜い
mmr
行ってらっしゃい(ニヤニヤ)
守がニヤニヤしていたことに疑問を抱きながら私はエレベーターの方へ行った

別にあって渡したい物がある訳でも、何がか言かけたい葉がある訳でもないが、ぎんに今あって話をした方がいい気がしたのだ


昔、ぎんがご飯を食べる時によく行っていたところがある



病院の屋上だ

私はそこに足を進める
思っていた通りぎんはそこにいた

脅かしてやろうと静かに近ずき、大きな声を出した
あなた
わっ!!
gn
わっ!えっびっくりした〜
あなた
なにしてんの?
gn
ちょっと頭冷やしてました
あなた
そっか
私はぎんの隣に座り、一緒に景色を見た
gn
パイセンは俺のこと好きですか?
あなた
うん
嫌いな訳ないじゃん
gn
…恋愛的な意味でですよ
あなた
え?
ぎんは真っ直ぐな目で私を見ながらそう聞いてきた

私はフリーズしてしまった

ぎんからそんな言葉が出てくるとは思わなかったからだ


私は基本相手から好かれるような言葉選びを志しているが、この質問に対してはどの言葉を選べばいいのか分からなかった
あなた
恋愛的な意味か〜…
gn
はい
あなた
私が恋愛的な意味でも好きだよって言ったらぎんはどうするの?
これまで通り接してくれなくなるの?
gn
えっ
そんなことないけど
あなた
私ね、これまで誰にも好きって言われた記憶ないんだ
親にも兄妹にも言われたことないし、学生時代もずっと1人だったから言われたことない
だから人に対する「好き」がよくわかんない
あなた
だから、あの時も言えなかった
意味が分からない言葉をノリでも言えなかった
ごめんね
gn
そうだったんすか
あなた
そう
あなた
…なんてぎんに言っても困るだけだよね
ごめん
私はそう言ってロビーに戻ろうと立ち上がろうとすると、ぎんが腕を掴んで私を再び座らせた











gn
俺はそれでもあなたの下の名前のこと好きですよ







少し暗い話したら「恋愛的な意味で好きなのか」という話を忘れてくれるかなという思いの元、あの話をしたのだが、私がそう考えていたのが分かったかのようにぎんはそう言った


真っ直ぐ真剣に

あなた
そう…
それは付き合って欲しいとかそういうこと?
gn
まぁ…はい
あなた
そっか…じゃあもう少し時間頂戴?
待たされる方は嫌だろうけど…
gn
いいですよ
いつまでも待ってるからあなたの下の名前の返事
あなた
ありがとう
じゃあ私ロビー戻るね
あなた
ぎんはもう少しここに居とく?
gn
はい
あなた
そっか わかった
あなた
あっそうだ
gn
ん?
私はぎんに後ろからハグをした
あなた
恋愛的な意味はあんまりよくわかんないけど…
あなた
私、ぎんのこと好きだからね
gn
!!
ありがとう/////
あなた
じゃあね
私はそう言って屋上を後にした




あなた
はぁー恥ずかし///
あなた
すぅーーはぁーーよし
あなた
戻りました〜
mmr
ぎんはいたか?
あなた
うん いたよ
mmr
そうかそうか(ニヤニヤ)
あなた
何さっきからニヤニヤしてんのさ
mmr
いや?してないぞ(ニヤニヤ)
あなた
してないは無理があると思うよ?
son
あっそういえばあなたの下の名前先輩
あなた
ん?どうしたのしおんくん
son
これあげます
しおんくんはそう言ってチロルチョコを私に5つくれた
あなた
えーありがと チロルチョコ?
son
私のチンロルチョコです
あなた
本当だ!しおんくんの顔書いてある〜
塩味なんだ
son
そうなんですよ
ToYの店員限定メニューなんで他の人のもありますよ
あなた
えーそんなこと言われたら揃えたくなっちゃうな〜
mmr
俺のもやろう
あなた
ありがと
かわいい〜ビターチョコなんだ似合う
bkj
葉風邪のもあげたい!個人スタッシュに入れてたかな〜
あなた
ありがとうね
msr
仕方がないですね俺のもあげますよ
あなた
ふふ ありがと
ホワイトチョコだかわいい
bkj
あった〜!
あげるあげる〜!
あなた
チョコミントだ かわいい ありがとう
bkj
どういたしまして〜
あなた
なんでこれみんなのあるの?
son
女性はバレンタインチョコとして、男性はホワイトデーのチョコとして販売してるんですよ
あなた
なるほどねーいいねこれ
bkj
いいよね〜!
なんて話しているとぎんが戻ってきた
あなた
あっぎん
ぎんもチンロルチョコあるの?
gn
え?あるよいる?
あなた
欲しいーちょーだい
gn
はい
あなた
ありがとう
へープリン味なんだかわいい
あなた
救急隊どれくらいの人数ToYやってるの?
gn
半分くらい?
あなた
半分ってことは10人以上?
揃うのはだいぶ先かなー












あなた
じゃあ私そろそろ退勤するね
msr
あっそうだ あなたの下の名前先輩
あなた
なに?
msr
今度警察と交換留学するんですけど、行きます?
あなた
えー…
どうしよっかな〜
mmr
別にこれは行きたい人が行くやつだから全然行かなくてもいいぞ
あなた
じゃあまた考えとくね
msr
あぁ
あなた
[じゃああなたの下の名前退勤します
みんなお疲れ様〜頑張って]
救急隊
[お疲れ様〜/おやすみなさい]
そうして私は家に帰り夜ご飯やお風呂などをすませ

寝る支度も終わらせたため寝ようとした途端電話がかかってきた
あなた
[もしもしー救急隊のあなたの名字あなたの下の名前です]
van
[もしもし ヴァンダーマーだ]
あなた
[毎日電話してくるじゃん
どうしたの、寂しくなっちゃった?]
と茶化すように言った
van
[…そうだな]
あなた
[え?]
私は思ってもいなかった反応が返ってきたことにびっくりして、思わず情けない声を出してしまった
van
[どうした?]
あなた
[いや、そんな反応すると思わなくて]
van
[フフフ笑 そうか?
私だって寂しくなることくらいあるが]
あなた
[かわいいね]
van
[…儂にそんなことを言うやつはお前くらいだぞ]
あなた
[そうなの?ヴァンさんはイケオジな上にかわいいって言うお得セットな人って言う認識は私だけ?]
van
[お前!笑
儂をそんな認識でいたのか]
あなた
[そうだけど、ダメだった?]
van
[まぁ、大抵の男はかわいいよりかっこいいと言われたいと思うぞ]
あなた
[そっか、ヴァンさんはかっこいいよ]
van
[どこが?]
あなた
[ん〜あえて言うならその低音ボイスかな]
[渋くてかっこいい]
van
[他には?]
あなた
[他?顔もイケメンだよねかっこいい]
van
[そうか…嬉しいな]
あなた
[後はね〜体もしっかり鍛えてあっていいよね]
van
[もういいぞ]
あなた
[流石ギャングのボスだと思うよ]
[後、さり気ない紳士、あれほんとかっこいい]
van
[ … ]
あなた
[照れてるの?やっぱりヴァンさんはかわいいね]
van
[やめろ]
あなた
[ふふふwwごめんごめん]
[で、なんで電話かけてきたの?]
van
[ … ]
あなた
[おーい]
van
[ … ]
あなた
[どうしたの?]
van
[声が聞きたくて…]
あなた
[ふふwかわいいって言わせに来てるでしょ?]
van
[来てないわ!]
あなた
[私の声聞いてなんかあるの?]
van
[なんというか落ち着く]
あなた
[ふふ そうなんだ ボイスあげようか?]
van
[ボイス!?]
あなた
(めっちゃ食いつくじゃん)
あなた
[うん 今日ねウェスカーさんがさ私の声勝手に録音してきてさ、なんで?って聞いたらなんかあなたの下の名前不足だったから〜とか言ってきてさ]
[実は需要あるのかなーとか思って]
van
[は?ウェスカーに録音された?]
あなた
[うん]
van
[なんて言う言葉を?]
あなた
[…好きだよって]
van
[はぁぁぁ??なんでそんなこと言った?]
あなた
[甘いもの好き?って聞かれてさ]
van
[…ちょっとあいつ後で絞めとくわ]
あなた
[ふふw別にとめないけど]
van
[金払うから儂にもボイスくれないか]
あなた
[…なんて言って欲しいの?]
van
[好きだよはちょっとあいつを絞めてから聞くことにして…]
[「いつも頑張ってるの知ってるよ」って]
あなた
[っ…]
van
[どうした?]
あなた
[ちょっと声が良すぎて]
van
[フフフ笑笑 そうかそれは良かった]
[で、くれるか?]
あなた
[…いくら?]
van
[何か欲しいものでも?]
あなた
[いや特には無いけど]
[お金はあるに越したことはないでしょ?]
van
[それもそうだな 何億欲しい?]
あなた
[億!?そんないらないよ!]
van
[いやあなたの下の名前さんのボイスにはそれほどの価値がある]
あなた
[いやいや、せめて1000万で]
van
[まぁいいでしょう]
あなた
[今日はちょっとごめん眠たいから明日あげるね]
van
[あぁよろしく頼む]
あなた
[じゃあまた明日連絡するね]
van
[わかった]
あなた
[じゃあねーあっおやすみなさい]
van
[おやすみなさい]
そう言って私は電話を切った
あなた
そんなに私のボイス欲しいんだな
…いやいや、私の声がよく聞こえるくらい疲れてるってことだよね
私はそう解釈し、そのまま眠りに落ちた

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