第13話

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2024/05/08 13:48













sana
えぇ、…ももりんがいいん?
dahyun
、ももおんに…っ、

何を聞いても ももおんに モード。






やっぱり寂しい気持ちというか

ももりんに負けた気はするけど

ここはサナも割り切るしかない。笑










夜遅くまで勉強して疲れ切っているだーちゃんが

安心して眠れるならそれで良いねん。





まぁ、ももりん、

優しくて暖かいからな…












sana
じゃあ、ももりんに一緒に頼みに行こ?
sana
それまではサナで許してな?笑
dahyun
…わかった、さなおんに…
sana
よしっ、行こか。



今にも眠りそうなだひょなを抱いて

ほかのメンバーを起こさないように階段を上る。











夜更かし大好きなももりんも

さすがにもう寝てるよな……














sana
…ももりん、入るで……

そっと部屋のドアを開ける。

momo
zzz……


お気に入りの枕と一緒に

気持ちよさそうな顔で寝ている。










わざわざ起こすなんて、やっぱり申し訳ない気持ちもあるけど


今日に限ってはサナだけじゃ拉致があかないし…










sana
だーちゃん、ももりん起こすから
ちょっと降りてもらえる?
dahyun
はい…、


素直にサナから降りるだひょな

すかさずサナの後ろに周り

ももりんから隠れるようにぎゅっと抱きついてきた。







もう、ほんまにくっつき虫さんなんやから。笑










sana
ももりん、、


小さい声で名前を呼びながら肩を軽くゆする。







お願い、ももりん、起きて……







momo
…んぇ…?

呼びかけること数回、眠そうな目でサナの方を見るももりん。






momo
どしたん、こんな夜に…
sana
あっ、ももりん…寝てた、、よな?
momo
何かあったん?

流石ももりん。察しが早い。








sana
ちょっとさ…抱っこして欲しくて……
momo
え?こんな真夜中にさーたんを??え?
sana
あー、違う、ごめん。笑 
サナやなくて、この子のおねがいなのよ。
sana
ほらっ、自分で言い?
dahyun
ももおんに……
momo
だひょな、どしたん?
momo
自分の口で言わんと分からんで??

ベッドから降り、

終始俯くうつむだひょなと目を合わせるためにしゃがむももりん。







もうこれからの展開は分かってるだろうに

本人の言葉で伝えさせようとするのもウチら流。





意地悪なんかやなくて

そうじゃなきゃ、

サナとももりん以外の人と過ごすことになったとき

相手に気持ち、伝わらへんから。












とか偉そうなこと言っとるけど

まだまだサナらの可愛い妹でいて欲しいのが本音なんやけどな……笑






momo
泣かんで良い、ゆっくり喋ってみ?












dahyun
、ももおんにの…、、ももおんに……だっこ……
momo
ん、よしよし、よう言えた。
momo
ほらっ、おいでっ
dahyun
ももおんに…あったかい、ふかふか、…


ももりんが広げた腕に収まるだひょな。








そのままぴたっと身体をくっつけると

さっきまで乱れていた呼吸も穏やかになり

すぐにウトウトとし始めた。











本当にももりんの抱っこが良かったんやね。





ちらっと見えた横顔は幸せそのものだった。







momo
で、どうしたん?こんな夜中まで…


だひょなの顔を覗き込みながら

不思議そうな顔をするももりんに

さっきまでの出来事の一部始終を話した。







momo
なるほどなぁ、普段頑張っとるもんな…
sana
ね、まだまだサナらが必要なのかもな?
momo
相変わらず寝顔は練習生の時から変わってへんなぁ…
sana
ももりんがだひょな育てたみたいに言うやん笑









dahyun
ももおんに、さなおんに、…
momo
んん?何て?
dahyun
…いつもありがとう…、
sana
ふふ、こちらこそやで~?
カイロみたいにポカポカのだひょなを部屋に連れていき




ゆっくりベッドへと下ろす。





ぐっすり眠っているだひょな。



明日、ちゃんと起きれるかな?



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