第5話

5。
1,248
2022/07/12 16:15
ジェル
ジェル
さて。まずは調べますか。
さとみ
さとみ
調べて出てくる?w
ジェル
ジェル
わかんないじゃんw
ジェル
ジェル
桃瀬…さとみ……っと…
ピコンッ
ジェル
ジェル
ん……出てこうへん…
さとみ
さとみ
そりゃそうだwww
ジェル
ジェル
っとなると、記憶を戻すしかないな
さとみ
さとみ
そうだね…
ジェル
ジェル
散歩行ってみる?w
さとみ
さとみ
めんどい…
ジェル
ジェル
戻したいんやろ!行くで!
さとみ
さとみ
えー…
グイッ
さとみ
さとみ
わッ?!
ジェル
ジェル
何がいい?
さとみ
さとみ
いちごパフェ~
ジェル
ジェル
ええやんw
ジェル
ジェル
すいませーん
モブ
はーい(店員)
ジェル
ジェル
いちごパフェとコーヒーくださーい
モブ
かしこまりましたm(_ _)m
少々お待ちください
さとみ
さとみ
あのさ。
ジェル
ジェル
ん?
さとみ
さとみ
なんで記憶戻しに来たのにティータイムになってんの?www
ジェル
ジェル
あッははwww確かにwww
ジェル
ジェル
ま、ええやんw
モブ
お待たせしました~
ジェル
ジェル
あ、どうも
さとみ
さとみ
どうも~
コトン
もう夕方やな~
なんて話をしていると











テーブルの上にいちごパフェとブラックコーヒーが置かれる。

ゴクッ
何かを飲む音が聞こえる
ジェル
ジェル
…うま
さとみ
さとみ
っwww




…頭が少し痛くなった
ジェル
ジェル
さとみは食べへんの?
さとみ
さとみ
綺麗すぎて見とれちゃってw
ジェル
ジェル
確かになぁ…
さとみ
さとみ
これ俺が崩しちゃうのかって思ったら
さとみ
さとみ
ちょっと…ね
ジェル
ジェル
綺麗やなぁ…
さとみ
さとみ
ね〜
=͟͟͞͞ (@˙ н˙)パクッ
さとみ
さとみ
?!
ジェル
ジェル
…甘いなぁ…w
さとみ
さとみ
俺のいちご…
ジェル
ジェル
んふwごめんごめんw
ジェル
ジェル
はよ食べな?
さとみ
さとみ
ん…
(。・н・。)パクッ




甘い味が広がる。










いつかの季節のような











甘い味が。















………?











いつかの季節…?













甘い味…?


ジェル
ジェル
ど?おいしい?
さとみ
さとみ
ん、うまい。
ジェル
ジェル
っwww
さとみ
さとみ
…なに?
ジェル
ジェル
いやw子供みたいやなってwww
ズキッ



『子供っぽいよねwww』




…?








誰の声なの…?
さとみ
さとみ
っ…そう?w





ぱくぱくと食べ進める。

















甘くて時に酸っぱくて。

















色んな味があって、色んな色があって。














夕日に照らされて










輝くいちごたち。













ジェル
ジェル
ふふw
さとみ
さとみ
…?
ぱくぱく食べ進める俺を見て
















ジェルが微笑む。

















その顔はまるで天使のようで。














ジェル
ジェル
…さとちゃんw
さとみ
さとみ
ん?
食べることに夢中になっていたので、突然のさとちゃん呼びにびっくりする。















彼がふわっと笑っている。
ジェル
ジェル
…付いてるで。
彼が俺の口に着いたクリームをを指で拭う。
















指に付いたクリームをぺろっと舐める。















距離が近くて。






下を向いてしまった。







普通ならなんとも思わない仕草。

















ブラックコーヒーを飲む彼が大人に見えて。

















まだ高校生なのに。











同い年なのに。












さとみ
さとみ
……/////
















ジェル
ジェル
…w















俯く俺を覗き込んで、またふわっと笑う彼に
















またキュンとしてしまって。


















顔が赤い。















全身が熱い。















彼がかっこよく見えるのも、自分の顔が熱いのも。






























全て夕焼けのせいにしたかった。
テクテク‥
ジェル
ジェル
…み
ジェル
ジェル
…とみ?
ジェル
ジェル
…とみ~?
ジェル
ジェル
さとみ?
さとみ
さとみ
っ?!
ぼーっとしていた。




眠い。






と言うより痛い。






頭が。





思い出せそう…なのに…思い出せない。








なんだろう。このもどかしさは。
ジェル
ジェル
どしたん?w
さとみ
さとみ
あ、ぼーっとしてた…www
ジェル
ジェル
www
それからいろいろ話をして、そろそろ家に着く頃だった。



トラブルが起きたのは…
さとみ
さとみ
あッはwwwなにそれww
サッ

さとみ
さとみ
…ッ?!
視界がくらむ。


体が倒れる。




足元には…紫の………なにか。
ジェル
ジェル
うぇ…?!
俺を支えようとして、ジェルも倒れる。
ドサッ
さとみ
さとみ
?!?!
ジェル
ジェル
っ…いてて…大丈夫…?







頭を打ってしまった…

















痛い…

















不意に思い出すこの感覚













ジェル
ジェル
ふぅ…
ジェルが前に立つ。

















手を差し伸べる。






















夕日のせいで、ジェルの顔が暗くて。



















いつかの記憶と










一致してしまって。
さとみ
さとみ
ぁ……あ…
言葉にならない声が出る。

























記憶の欠片がでてきた。



























倒れ込む俺。






















1人の女の子。





















手を差し伸べているように見える























が、

















刃先のようなものが見えた
ジェル
ジェル
…さとみ?
さとみ
さとみ
ふぇ、ッ
ジェル
ジェル
っw大丈夫?w
さとみ
さとみ
あ、大丈夫w













差し伸べられた手は取らずに立つ。





















ジェルが一瞬おどろく。















が、すぐに笑顔に戻る。
さとみ
さとみ
で、俺は何に躓いて…?!
ジェル
ジェル
おおw
にゃーん…
猫がいた。














紫色の。

プリ小説オーディオドラマ