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第2話

「とある公園の噂/死に戻り」
6
2024/05/11 11:10
私達は死んだはずだ。
なぜ、生きている?
時間が巻き戻った?
いや...
黒根香奈子
(私達は死に戻ったんだ。)
こんな話を聞いたことがある。

時間が巻き戻る事とは違い、死んで時間が戻ると言う事は
「死に戻り」と言うらしい。
私達は現実に起きない事が起こっているんだ。
いや、すでに起こってた。
宵神恋花
あ、あ、...
夜崎ハク
う、あ...
幽霊を倒すことなんて出来ないこと。
恋花もハクもおかしくなっていく。
でも、なぜ、私はおかしくならない?
まるで...
黒根香奈子
(もとから体験してたみたいじゃないか...)
サヨリ
あーそーぼーよー。
宵神恋花
ッヒ
黒根香奈子
それじゃあさ....
私は怯える心を隠しながら、サヨリにこう言う。
黒根香奈子
ドッチボールで、勝ったら何でも言う事を聞くって言う遊びをしない?
サヨリ
......
夜崎ハク
黒根!お前、何言って...ッ
宵神恋花
香菜子ちゃん...ッ
そう言うのも仕方ない。
私達はすでに死んでいるんだ。
サヨリと遊ぶなんて怖い事だ。
でも、私の推測が正しければ...
彼女...サヨリは知っていたんじゃないか?
ホントは___________________の事を、すべて...。
黒根香奈子
恋花。
宵神恋花
...香菜子ちゃん?
黒根香奈子
しょせん、噂は噂。ホントの事はホントしか知らない事だよ。
宵神恋花
...!
夜崎ハク
そういうことか...
よかった。
どうやら察してくれたようだ。
みんなで、「ホント」に全ての真実_ホント_
を聞き出そう。
サヨリ
....いーよ
サヨリ
遊ぼっか。ドッチボール
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
サヨリ
じゃあ、いっくよー。
それー
猛スピードでボールが向かってくる。
黒根香奈子
....っ
私は間一髪で、避けれた。
サヨリ
避けちゃうんだ〜。つまんないの〜。
夜崎ハク
俺が投げる。
そう言いハクはボールを取り、思いっきりボールをサヨリに向かって投げた。
黒根香奈子
(これはいける...!)
そう思った次の瞬間、
グニャリとサヨリの体が曲がり、ボールを避けた。
宵神恋花
なに、あれ...
サヨリ
アッハハハハハハハハハハハハハハハ
笑いながら、サヨリは恋花に向けて勢い良くボールを投げた。
宵神恋花
あ、
グチャッとにぶい音が聞こえた。
恋花の方を見ると、恋花の首が無くなっていた。
ボールを見ると赤い血がついていた。
それは直感でわかる。恋花の血だ。
サヨリが投げたボールが恋花の首を潰したのだ。
夜崎ハク
あ、うあ、
グチャっとまたにぶい音がした。
今度はハクの首が潰れてたのだ。
サヨリ
あとは、あなただけだね♡
黒根香奈子
...で
サヨリ
ん?
黒根香奈子
なんで、こんな事するの!
サヨリ
っ!
私の中の何かが失ったように、大きな声を出す。
黒根香奈子
私の幼なじみをどうして傷つけるのよ!!!!
サヨリ
うるさいっ!!!!!
サヨリは泣いていた。
なぜ泣いているのかがわからない。泣きたいのはこっちだ。
サヨリ
お前みたいな愛されてる奴に私の想いがわかるか!
サヨリ
もういい
そう言いサヨリはボールを私の方へ向けた。
サヨリ
死ね。
ーーーーーーーーーーーーーーーー 
黒根香奈子
....ッハ!
また死に戻った。
前回のでもうつかれた。
遊ぶのもこりごりだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
サヨリ
お前みたいな愛されてる奴に私の想いがわかるか!
ーーーーーーーーーーーーーー
うん、わからない。
ーーーーーーーーーーーーーー
サヨリ
死ね。
ーーーーーーーーーーーーーー
確かにあなたからすれば、私は死んでほしい存在だよね。
でもね、誰にだって生きる権利はあるの。
私だって生きる権利がある。
あなたはすでに壊れてしまったんだよね。
あなたは悪い事をした。
許されないほどの悪い事を...
本当に...
黒根香奈子
(世界は不平等だな...)
黒根香奈子
(そうだ!別の遊びを考えよう。ドッチボールは駄目だ!)
私はそう思い、別の遊びを考えた。恋花とハクと一緒に。
黒根香奈子
ねえ、サヨリ!遊びは私達で考えていい?
サヨリ
いーよー。
夜崎ハク
(ノリ軽っ)
ーーーーーーーーーーーーーーー
黒根香奈子
まずは今の状況を整理しよう。
宵神恋花
うん!
私は遊びを考える為に状況を整理した。
黒根香奈子
最初に、私達は今サヨリと名乗る少女と出会っている。
夜崎ハク
サヨリって噂話での存在だよな?なんでいるんだよ。
宵神恋花
噂話は、本当にあった話しでもあるからね。
黒根香奈子
でも一番気になる事が...
夜崎ハク
「死に戻り」
宵神恋花
ボク達は死んだはずなのに生きている。死に戻りの事は噂話で聞いたことはあるよ!
宵神恋花
でも...
黒根香奈子
ん?
宵神恋花
死に戻りは絶対に無いって言われているんだ。
夜崎ハク
どういう事だ?
宵神恋花
実はこの「死に戻り」の噂はね嘘話なんだ...
黒根香奈子
夜崎ハク
恋花から聞いた言葉は、「死に戻りは嘘話」と言う言葉だった。





































ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
夜崎ハク
おい、嘘話ってどういう事だ!?
ハクが驚いたように恋花に怒鳴った。
黒根香奈子
ハク!落ち着いて。
私は怒鳴っているハクを落ち着かせようとする。
黒根香奈子
それで、どうして「死に戻り」が嘘話て分かるの?
宵神恋花
その...この話はボクが作った話なんだ.....。
夜崎ハク
まさかの自作かよ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
この「死に戻り」の話はボクが噂話を探している時の話なんだけど...









数ヶ月前
宵神恋花
ん〜いい噂話も無いし、今日は不調だな〜。
宵神恋花
なんかいいのないかな〜...そうだ!話が無いなら作ればいいんだ!
面白い話が無いなら作ればいいんだって言う気持ちでボクはオリジナルの噂話
「死に戻り」の話を作ったんだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
宵神恋花
それからボクの作った、「死に戻り」の話は意外と人気になったんだ...。
恋花は苦しそうな顔をしながらも「死に戻り」を作った経緯を話してくれた。
黒根香奈子
恋花、話してくれてありがとう。
黒根香奈子
さて、そろそろ本題の「遊び」を考えよう。
私はある程度の情報を整理した上で本題を出すことにした。
次回「とある公園の噂/最終決戦」

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