私達は死んだはずだ。
なぜ、生きている?
時間が巻き戻った?
いや...
こんな話を聞いたことがある。
時間が巻き戻る事とは違い、死んで時間が戻ると言う事は
「死に戻り」と言うらしい。
私達は現実に起きない事が起こっているんだ。
いや、すでに起こってた。
幽霊を倒すことなんて出来ないこと。
恋花もハクもおかしくなっていく。
でも、なぜ、私はおかしくならない?
まるで...
私は怯える心を隠しながら、サヨリにこう言う。
そう言うのも仕方ない。
私達はすでに死んでいるんだ。
サヨリと遊ぶなんて怖い事だ。
でも、私の推測が正しければ...
彼女...サヨリは知っていたんじゃないか?
ホントは___________________の事を、すべて...。
よかった。
どうやら察してくれたようだ。
みんなで、「ホント」に全ての真実_ホント_
を聞き出そう。
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猛スピードでボールが向かってくる。
私は間一髪で、避けれた。
そう言いハクはボールを取り、思いっきりボールをサヨリに向かって投げた。
そう思った次の瞬間、
グニャリとサヨリの体が曲がり、ボールを避けた。
笑いながら、サヨリは恋花に向けて勢い良くボールを投げた。
グチャッとにぶい音が聞こえた。
恋花の方を見ると、恋花の首が無くなっていた。
ボールを見ると赤い血がついていた。
それは直感でわかる。恋花の血だ。
サヨリが投げたボールが恋花の首を潰したのだ。
グチャっとまたにぶい音がした。
今度はハクの首が潰れてたのだ。
私の中の何かが失ったように、大きな声を出す。
サヨリは泣いていた。
なぜ泣いているのかがわからない。泣きたいのはこっちだ。
そう言いサヨリはボールを私の方へ向けた。
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また死に戻った。
前回のでもうつかれた。
遊ぶのもこりごりだ。
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うん、わからない。
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確かにあなたからすれば、私は死んでほしい存在だよね。
でもね、誰にだって生きる権利はあるの。
私だって生きる権利がある。
あなたはすでに壊れてしまったんだよね。
あなたは悪い事をした。
許されないほどの悪い事を...
本当に...
私はそう思い、別の遊びを考えた。恋花とハクと一緒に。
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私は遊びを考える為に状況を整理した。
恋花から聞いた言葉は、「死に戻りは嘘話」と言う言葉だった。
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ハクが驚いたように恋花に怒鳴った。
私は怒鳴っているハクを落ち着かせようとする。
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この「死に戻り」の話はボクが噂話を探している時の話なんだけど...
数ヶ月前
面白い話が無いなら作ればいいんだって言う気持ちでボクはオリジナルの噂話
「死に戻り」の話を作ったんだ。
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恋花は苦しそうな顔をしながらも「死に戻り」を作った経緯を話してくれた。
私はある程度の情報を整理した上で本題を出すことにした。
次回「とある公園の噂/最終決戦」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。