第22話

立ちはだかる壁
417
2022/11/23 05:37
🐿side






まだ少し肌寒いが、

春の陽気が顔を覗かせる今日





いつも通り勤務先の塾で授業の準備をしていた







🐿「あ、そーいや今日、、、」






ふと今日がなんの日だったかを思い出した時






バタバタバタバタバタッ



「先生先生先生先生ー!!!」






「カンテ先生ー!!!」







タイミングよく生徒のうちの1人__



あなたが元気よく、

というかうるさく塾にやってきた






🐿「あなたー、うるさいよー」






🐿「そんな叫ばなくてもここにいるからね」






内心面白がりつつ声をかけると






「あ!!カンテ先生!!」




いつもみたいに、少し顔を赤くしながら


満面の笑みで俺の目を見て、






「せんせせんせんせ!!聞いて聞いて!!」






今にも飛びついてきそうな犬みたいに興奮してる君



…多分尻尾があったら

ものすごいスピードで振ってるんだろうなㅋ





なんてことを考えながら





🐿「どした?どした?」






ってあなたの話の続きを催促する





「受験の結果がねっ!結果がねっ!」






🐿「おぉおぉおぉ、どーだった?ㅎ」






「うかったぁぁぁぁあ!!!」






🐿「おおおお!!やったじゃーん!!」







「ぃやったぁぁぁあ!!!」






全身を使って嬉しさを表現しているあなた






そんな君を見ていると、



"かわいい"という感情が膨れ上がる





それと同時に

君に抱いてはいけない想いが見え隠れする






君は知らないだろう、




僕にとって君は





生徒以上に大切な存在になってるということを


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