私には、
昔、仲の良い幼馴染が居た
小さい頃は ハレた青空の下で毎日 遊んでいた
遊んでない日は無かったのではと思うほど毎日遊んでいたからか、
それとも、とても幸せだと感じていたからか、
その生活はいつしか”当たり前”になっていた
何時までも、そんな”当たり前”の生活が
続くと思っていた────
だが、そんな”当たり前”は突然 ”壊された”────
いつもの様に、青空の下で
5人の幼馴染の子と遊んでいると、、
突然、街の人が、、、、
『あの人達と遊んじゃダメ
髪の色が”違う”もの』
『ダメ
あの人達に近づいたら
毒が”感染る”』
そう言われ、私達は離された
それから、、少し経った頃…
この世界では 1年に 2、3回しか降らない雨が
突然、降り始めた
また、いつもの様に すぐ止むだろう
雨が止んだら、6人で遊んでいた”いつもの場所”に行こう
…1人だと少し寂しいけれど……
そんな事を考えてしまったのが
いけなかったのかもしれない
その日、降った雨は
”未だに” 止むことが無かった────
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!