そう言い始めた途端
宝石は急に光り始める
その眩しさに俺は目をつぶる
数秒間でその眩しさは失った
目を開けると先程の宝石に刻まれていた謎のマークが消えていた
村長から前に聞いた話だ
この宝石は目視することは可能だが触れることは不可能だと
その宝石に触れられた人こそこの世界を救えるジョーカーであると
この村の伝説の一つだ
その話が本当なら俺がジョーカー…?
でも俺は魔法も使えないしましてや戦ったことすらないただの人間だ
壊れた自分の村を見つめながら立ち上がる
今はそれしか道がない気がするから
重い足で1歩ずつ前へ進む
この先に待ち受ける【 】が「 」だと言うことを今の俺は知らない
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。