私は"森さんの言葉を聞いて"自分の耳を疑った
そう云った事を私は信じたくなかったからだった
稀に見るジョークなどでは無いことは既にに分かっていた…のに
「私が選んだ最適解だからだよ」
つまり私の性で私の兄、太宰治は壊れてしまう。そして何より兄にとっての大切な2人を亡き者にしてしまう原因をつくってしまったのであった
森さんは少し企みを露わにする
少し返答に困ったような"森さんだった"が続けた
私にとって1番取りたくない行動を森さんによりしなければならなくなってしまったのだった
私は首領室を出て途端にひとりになりたくなった
気が付けばポートマフィアの屋上であった
見晴らしもよく、下を観ると人がちらほらポートマフィアの前を通りすぎたり、実際に人々は此処がポートマフィアだとは思ってはいないだろうと思いながら先程までの森さんの話を思い出していた
急に屋上のドアが開き勢いよく近寄ってくる人物がいた
怒りながらやってくる中也さん
それを聞くと目を少し逸らしながらも答える中也さん
中也さんがやってきたため視線を其方に向けていたが下に目線を下ろし下に通りすがる人々を眺めていた
そう中也さんが云いかけた時自然と言葉が出た
目を丸くして此方を見てくる中也さん
飽くまでも中也さんは冗談のつもりで云いかけた言葉であったからこそ尚更のことであった
そう私はポートマフィアの屋上から飛び降りたのだった
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。