第87話

83話 【過去編 太宰・中也 18歳】
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2024/05/01 16:35


私は"森さんの言葉を聞いて"自分の耳を疑った

あなた
……森さん
森 鴎外
何だい、?
あなた
もう一度言ってくれませんか……?
そう云った事を私は信じたくなかったからだった
森 鴎外
私は太宰くんを壊すことが今回の目的なのだよ、あなたくん
稀に見るジョークなどでは無いことは既にに分かっていた…のに
あなた
何故そのような事を……
森 鴎外
簡単な事だよ




「私が選んだ最適解だからだよ」




あなた
…………
森 鴎外
そして君が私に云ってくれた事により、決行しやすくなった"それだけ"だよ
つまり私の性で私の兄、太宰治は壊れてしまう。そして何より兄にとっての大切な2人を亡き者にしてしまう原因をつくってしまったのであった
あなた
なら多少の犠牲は仕方ないと?
森 鴎外
物事には必ずしも多少の犠牲は生まれる。しかし、その犠牲の数を減らせるならば其方を選択するに決まっているはずだよ
あなた
なら私が直接動くと兄にバレますが、何を手伝えと云うんでしょうか?森さん
森 鴎外
それはね……太宰くんの監視役だよ
あなた
私がそんな事をしたらバレるにー
森 鴎外
君ならバレる心配はないよ?


森さんは少し企みを露わにする

森 鴎外
君は、人の心に敏感だからね笑
下手な真似をせずに監視役すらもまっとうするだろうね
あなた
それが信頼する人にでも??
森 鴎外
……あぁ、そうだね
少し返答に困ったような"森さんだった"が続けた
森 鴎外
けれど約束した上で話したのだからね、あなたくん
私にとって1番取りたくない行動を森さんによりしなければならなくなってしまったのだった

私は首領室を出て途端にひとりになりたくなった
気が付けばポートマフィアの屋上であった

見晴らしもよく、下を観ると人がちらほらポートマフィアの前を通りすぎたり、実際に人々は此処がポートマフィアだとは思ってはいないだろうと思いながら先程までの森さんの話を思い出していた






急に屋上のドアが開き勢いよく近寄ってくる人物がいた
中也
……何でてめぇがいるんだよ💢
怒りながらやってくる中也さん
あなた
鍵は閉めておいた筈だけど??
それを聞くと目を少し逸らしながらも答える中也さん
中也
……鍵は壊してドアを無理矢理開けたに決まってんだろ!?
あなた
弁償代は払わないからね
中也さんがやってきたため視線を其方に向けていたが下に目線を下ろし下に通りすがる人々を眺めていた


中也
てめぇ"此処で死のう"なんて考えてねぇよな?

あなた
そうだね、中也にしては正解するなんて怖いね笑
中也
……それをするならやめろ、でなきゃー
そう中也さんが云いかけた時自然と言葉が出た
あなた
中也さんが殺してくれないかい??





目を丸くして此方を見てくる中也さん


飽くまでも中也さんは冗談のつもりで云いかけた言葉であったからこそ尚更のことであった





中也
……いやいや、何であなたを殺さねぇといけねぇんだよ💢
あなた
そっか〜、仕方がない飛び降りるとしようじゃないか!
中也
………………は?あなた
そう私はポートマフィアの屋上から飛び降りたのだった

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