私は、何の変哲もない女の子だった。
その辺の小学生とかと変わらないくらい普通だった。
そして、ある日小学生になった。
そして、私はとある女の子と友達になった。
今思えば、どんな名前だったか思い出せない。
そこから、私と友達は一緒に遊び始めた。
友達がふとそう言った。
私は半笑しながら、
と、それだけ言った。
そして、数年後、弟が小学生になった。
1ヶ月もしないうちに、
私は、弟の友達を作る速度に驚いた。
そして、私と弟はそれぞれ友達としばらく遊ぶという、平穏な暮らしをしていた。
そんなある日。
グサッ
ポチャ...ポチャ...
寝ていた私は、変な音で目が覚めた。
お母さんを呼びに行ったが、誰もいなかった。
「お母さんはどこ?」
そう思いながら、家を探索していた。
リビングに着いた時に、
鼻の曲がるような匂いが充満していた。
そして、最初は暗くてよく見えなかったが、段々と見えるようになってきて...
そこには、血が周りに滴り、まるで抜け殻のようになった弟がいた。
そして、そこには、もうひとり居た。
私の全く知らない人だった。
そして、私は、息を殺しながら警察に通報した。
警察が来るまでの10分間が永遠かのように長く感じた。
警察が来て言った。
どうやら、狐夜くろという男の子の父親らしい。
私は、狐夜くろという名前に何故か引っかかった。
しかし、小さかった私は気にしないようにした。
それから、私が学校に遅刻した。
そしたら、全員が私を無視するようになった。
気になった私は、友達に聞くと、
そう言って友達をやめられた。
そして、それからというもの。周りの人からは殺人犯扱い。
そして、私は、知りたくなかったことを知る。
母親が黒幕だったのだ。
しかし、小さい私が何を言っても信じられないだろう。
さらに、私には殺人犯というレッテルがあるからだ。
案の定、誰からも信用されなかった。
そして、成人したと同時に、私は家を飛び出していった。
そして数年後、とある人物が家を訪ねてきたのだ。
男は、名を「狐夜くろ」といった。
私は、その名前に聞き覚えがあった。しかし、深く考えないようにしていた。
しかし、何か不思議なものを感じた私は、1度この男と暮らすことにした。
前日譚終わり
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。