あべぞうについていって見つけたのはお丸ちゃん
お丸「いやーっ!!!」
お丸ちゃんは襲いかかってくる人を
傘で叩きまくっている
でも目をつぶっているからきっと怖いんだろう
「手を止めろ」
そんなお丸ちゃんの前に
私は刀を持って立った
お丸「あなた?!」
「お丸ちゃん、もう大丈夫だよ」
私がそう言うとお丸ちゃんは安心したように笑った
『官兵衛の妹だ、やれ!』
4、5人が束になって襲ってくる
初めはよく戦えたけど
一瞬の隙をつかれ刀が宙を舞った
相手の男はにやりと笑う
私はここで終わりだと思った
徳俵「何してやがる」
目を閉じた後
刀がぶつかる音がして
ゆっくり目を開けた
私のすぐ後ろに進之助さんが立っていて
私を守ってくれていた
「なん、で・・・」
徳俵「俺はお前の事を小さい時から見てきたからわかるんだよ。あなたは何があってもいい子なんだってな」
そう言って刀をはらった
お丸「あなたっ、ハラハラさせないでよもう」
座ったままの私をお丸ちゃんがギュッと抱きしめた
お丸「あんたまでいなくなったら生きてけない」
小さな声だったけど
確かに耳に届いた
そんなこと、言わないでよ・・・。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。