第3話

春千夜は気づいていない
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2022/08/28 07:12
あの男は、まともに仕事はしているようで、家の中ではDVばかりの中身はクズ。最低な男だ。お母さんはそんな男と結婚するわけが無い。初めて会った時もお母さんは何かを見て了承を得ていた、何か弱みを握られているはず。



あぁ、あの男なんかにお母さんを母を奪われたくなんか無い。













少し前の話



『ちょっと公園に行く?春千夜』

「うん!」


此処で少し母と自分の話をしよう。



母はとても綺麗な人だ。
華奢な体で整形もしていない整った顔立ち。
悪役などで容姿が良いキャラクターはいるが性格まで満点。ファッションセンスと料理の腕前は少し悪いがそんなところも大好き。だが
ストーカーとナンパホイホイはどうにかしてほしい。



そんな母から産まれた自分はいいとこ取りだしかも前世の事もあり精神は5歳児とは思えないような、周りよりは大人びている。
おかげで騙されやすい母を庇ってるが
おっと、占い師に異様に高いただのビー玉を買わされそうになってる。ここは……





「お母さん!またぁ?…」


『あ、またやっちゃった、…………ごめんね。』


『えっあの、…』

『すみません、買いません。では、』










後は、振り向いた時ストーカーと目が合うのは大変怖いのですが。





ブランコに乗る。


『たのしい?』

「うんっ」



砂場で山を作る

『大きいね、!』

「うん…」



滑り台でおりる



『早かったね!』

「う、…ん」





「ね、ねぇ、お母さん帰ろ?………」


『今日は早いね…疲れたの?』


「いや、……うんつかれた…!」











「お母さんパトカーみたい!」 


『遠回りになるけど、いいの?』



「うん!」



だって後ろにまだ着いてきてるしストーカー

ずっとだぞ怖えよ!!

離れる予感がしねぇ。……必殺嘘泣き






交番近くに来たら防犯ブザーを使い!




ビビビビィィィィ!!!!!



「お”母”さ”ん”!!!」


『どうしたの!!』



『どうしました?』


「後ろの人ずっとついでぐるぅ!!」



『えっ、あっ!あの人私のストーカーです!!』



『本当ですか!ソコのあなた!ちょっと待ちなさい!!』






一人目捕獲完了












どこかの誰かさん



『なぁ、アイツ嘘泣きだったよな。』


『俺らより年下なのに怖っ。』







春千夜は気づいていない。



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