第64話

【杖仁杖】お互い
756
2024/05/18 11:08
れい。
れい。
うーん…リクエストと言うのか分かんないんですけど…!
れい。
れい。
この前相互様と話してて、
「書きて〜!うわぁぁぁ〜!!!」ってなったネタです()
れい。
れい。
杖道さん相手ならちょ〜っとなら仁くん攻め大丈夫になった…
あれ、ちょっと克服した?!成長かな…?!?(
れい。
れい。
久々の投稿!めちゃ長めに書きましたので…!!頑張った…()
れい。
れい。
それでは、行ってらっしゃい!
⚠︎R-18、モブ仁、微モブ杖
ッ、はぁ……
ドア側に押し付けられるようにして、身動きなどままならない。

そんな中、小さく仁が溜息を吐くと、杖道が問いた。
杖道
大丈夫か、仁
……あぁ、大丈夫だ
そうやって小さく返答しては、ドアに寄り掛かった。

現在時刻は19:00頃。事件解決の為に、仁と杖道は電車を乗り継ぎしていた。

けれど、見事に帰宅の時間帯に被って、こうなった、という訳だ。
……
ただ何も喋らずに、じっとしている事しか出来ない。

見知らぬ人の背中が眼前に広がる状態で、縮こまっていた。

すると、ふとした事に視線が留まった。
……!
何処となく顔が蒸気していて、息が荒めな輩。

そんな輩が、杖道に触れようとしている。


そうやって数秒間で察した仁は、人混みを切り分けて、

無理矢理とでも言うようにして、其奴と杖道の間に割って入り込んだ。
杖道
?……仁、どうした?
杖道に取っては謎行動を行う仁。

平穏を取り繕うようにして、仁は返答をした。
別に。何でもねえ
杖道
……そ、そうか…?
そうやって訝しげな目線を見せながらも、

此方から杖道が気を逸らしたのを見計らっては、先刻の輩に声を掛ける。
…お前。先程触ろうとしていたな
mb
あ?何だよお前は
小声だが、低めの声質。

でも、それに其奴が圧倒される事はなく、威勢良く発言を綴られる。
…次の駅で降りてもらおうか
mb
…っは、w勝手にしろ
案外潔く認めるのか。意外な返答を聞いては、仁は僅かに瞳を見開いた。

そんな仁の反応を見てか、心底愉快そうな笑みが口元に浮かんだ。
mb
どうした?……''名探偵さん''よぉ…w
ッ……
何故知っている。

そんな疑問を問い掛ける暇は無く、電車が駅のホームに止まる。


問答無用。グイッ、と力強く腕を引かれる。

抗おうとするが、降車しようとしている人混みの中に紛れたら、もう遅い。
ッ……クソッ…
小さく悪態を呟くと同時に、背後で杖道の声が聞こえた気がした。

でも、それに振り返る隙などなく、ホームへと連れて行かれた。















…何処まで行く
ある程度の人混みを抜けた裏路地に入ったと同時に、仁は掴まれた腕を振り解く。

すると、その輩は心底愉快そうに口元を緩めた。
mb
あーあ、アイツでも良いと思ったんだけど…
お前も中々ありだなぁ?w
アイツ……ッアイツって……まさか…
mb
ああ…お前が思ってる通りだと思うなぁ〜?
そうやって楽しそうに笑う輩を、仁は睨み上げるようにして目線をやる。

すると、突然のようにして唇を重ねられる。
ん''ッッ、……?!
ぢゅ、と顎を掬い上げられるようにして軽く持ち上げられる。

生暖かい舌が侵入してきて、口端から唾液が一筋溢れる。
ぅ''ッ……
執拗以上に粘り強いキスに、仁の息は絶え絶えで、

吐き気がしそうな勢いだった。


そんな不快感を払うべく、仁は思い切り輩の唇を噛む。
mb
いっ……てぇな…
ぷつり、と音を鳴らして唇から赤々しい血液が溢れる。

じんわりと口内に鉄の味が広がる。


ぎろり、と見下される視線に、

一瞬だけ怖気付いてしまったのは、きっと気の所為ではないだろう。
ッ……やめ、ろ……っ
mb
…ふーん?
そうやって顔付きを曇らす輩を見つめるばかり、

何かを企みを内に秘めているのは、丸分かりだ。
…何か言いたげな顔だな
mb
いや?別に、嫌なら嫌って言えばいいさ。その時はお前を解放してやる
mb
まぁ…その代わりに、俺がアイツを襲うってのが条件だけどな?w
ッ……!
顔満面に企みの表情を浮かべる輩を見ては、仁は眉を顰める。
…悪どい奴だ
mb
そうやって言ったら、お前は断れない事を知っているからなぁ
ニヤリ口の端を持ち上げて笑って言った。

そして、鈍い音を立てて肩を壁に押し付けられる。

突然の衝撃に、思わず仁は尻餅を付く。


手際良く剥がされる上着。心底腹立たしい。
mb
アイツを庇いたいんなら…
mb
俺とイイ事しよ〜な?兄ちゃん♡
ッ……
もう逃げれまい。

そうして悟った仁は、飽々とした表情を浮かべたのだった。
















……ッは、ぁ…/
薄らと頬が上気している事が、身を持って理解できる。

覚束無い足取り。視線を前にする事も出来ずに、俯いて歩いていると、急に身を支えられた。
杖道
…ッ何処に行ってたんだ。仁
おっ、さ……
顔を上げると、そこには杖道が。

今にも安心感が内心に込み上げてくるが、それは何とか内に隠蔽しておく。
…別に。あの駅に用があっただけだ
杖道
それなら何か私に言ってくれれば良かっただろう
その必要はない。俺一人で十分の用だったからな
そうやってふい、と顔を逸らして呟く仁。

付き合いが長い杖道が、仁の嘘を見逃す訳がない。
杖道
…嘘をついているな?
ッは…?
杖道は何でも仁の事を知っている。そう言ったって過言ではないだろう。

ぐい、と腕を引かれて、仁は顔を顰める。
っ離せ……
杖道
断る
そうやって意思を固めたような声で吐かれる。

それに今の仁にその手を振り払う程の気力などないに等しいだ。

はぁ、と一つ溜息を吐き、仁は大人しく杖道の背に着いて行った。















ん……ッ、?!ふ…
杖道の自宅に着くべく、突然ベッドに縫い付けられ、唇を塞がれる。

咄嗟の事に、仁が反応出来る訳がなく、ただされるがままに蹂躙される。
んッ、ぁ''……ふッ…/
唇を離した同時に、口の端から唾液が溢れる。

はふはふと、過呼吸気味に肩を上下させて息を吸い込む。
急ッに……なん、だ…
杖道
…仁、誰かに同じ事。されたんだろう?
……ッ何で、それを…
案外騙したりする言葉を発せず、潔く認める仁。

それは、杖道は全てお見通しだと分かっているから、だろうか。
杖道
…ここに跡が残っているからな
ここ……って…?!
首筋を指され、仁は全ての記憶を思い出し、慌てて首に手を当てる。

そうだった。輩に首筋を吸われたのだった。

完全に忘れていた自分に、自己嫌悪する。
杖道
…何で助けを求めなかったんだ
そんな事出来る状況じゃねえ
杖道
せめて電車から降りずには済んだだろう…?
……
そうやって次々に事実の言葉の欠片を突き刺される。

それを最後まで聞くと、何だか仁は、自分だけが悪いような感じがして何となく癪だった。

だって、元はと言えば…
おっさんのせい、だろ……ッ
杖道
は……?
そうやって口に出してしまえば、もう仁は止まれない。

押し倒された体勢のまま、杖道の首裏に腕を回す。
ん……
杖道
ちょっ……じ、ん……ぁ…ッん''…/
低めの嬌声が、ゾクゾクと仁の脳裏を刺激する。

たったのキスだけで頬を上気させる杖道を見ていると、

輩に狙われるのも当たり前か、と改めて納得する。
は……ッ、wじょーどー、可愛いな
杖道
!?…お、ま……ッ//
何処か幼さを持った仁の微笑み方と、杖道の名を呼ぶ声。

それを見て、密かに頬が暑くなったのは、気の所為ではないだろう。
杖道
…例え私のせいだったとしても。襲われてしまった仁は悪い
…杖道の事を庇うか、俺が襲われるか。その二択だったからな
杖道
……はぁ…
何と無防備で危なっかしい奴なのだろうか。

そうやってして杖道は仁を見つめながら思う。


何も深く考えていなさそうなアメジストの瞳。

無防備にはだけた上着とタンクトップ。端正な顔付き。
杖道
…それでもお互いに非はある
は?何処、が……っ
そうやって抵抗の言葉を並べる仁を黙らすようにして、仁のタンクトップを上げる。

容易に叶うそれに、杖道は微かに眉を顰める。
ぁ……ん、ふ…ぅ…ッ/
くるくる、と性感帯を避けるようにしてなぞる。

すると、無意識なのか。妖艶にくねる腰はどうにか抑えられないものか。


絶対に断言できる。仁は、自分ではなく他人を優先する。

例えそれが親愛なる者でも、そうでない者でも。


そんな自己犠牲をする仁を、危うく思って見守っているのは、

きっと、杖道だけではないだろう。
杖道
…仁は私だけのものだからな
……ふはっ、それならこっちの台詞だ
そうやって目尻を緩めて、妖美に揶揄いを込めて笑う仁。

此処に来てまでも、そんな余裕があるとは。


どちらからともなく、キスを重ね合う。

もしもお互いに非があるとしたら、区別がないくらいに、お互いを分からせて、溶かしたらいいのだ。


ただ緩慢と、銀の糸が虚空に引かれた。





れい。
れい。
ここまで見てくださりありがとうございました〜!
れい。
れい。
お知らせです!
れい。
れい。
フォロワー様100人記念の参加型の参加者様を募集しています!
れい。
れい。
詳しくは、
れい。
れい。
こちらの最新話を見てください!
れい。
れい。
もしも参加希望者が居ましたら、私は飛んで喜びます()
れい。
れい。
それでは、ばいばーいっ

プリ小説オーディオドラマ