京谷side
なんだか、マネージャー達が騒がしい
ッ!!
及川さんの突然の大声にみんなが一斉にそちらを向く
誘拐……?あなたが?
いなくなった……?
みんなが手分けしてあなたのことを探しに行った
……そういえば、伊達工のスパイカーと一緒にいたような
俺は、あいつらが向かった方向に足を進めた
ドンッ
2階の突き当たり、一番奥の部屋から物音がした
物音が気になって、俺はその部屋へ向かった
部屋の中からあいつの声がした
あいつがいるならあなたもここにいるだろう
バンッッ!!!
俺は、勢いよく襖を開けて叫んだ
自分でもこんな行動をしたことに驚いた
そこには、あいつに押し倒されているあなたがいた
最初は、あなたが望んでそうしているのかと思った
でも、あなたの助けを求めているような顔をみてその考えは一瞬でなくなった
グイッ
俺は、そいつを突き飛ばし、あなたを自分の方へ抱き寄せた
頭に血が上っているのが分かる
今にでも殴りかかりたい気持ちを必死に抑えた
即答していた
この後、何を言おうかなど考えていなかった…
言葉にできない
でも、なぜか自分は無関係ではないと思いたかった
誰かがこいつを呼ぶ声が聞こえた
バンッ!!
そいつは、襖を乱暴に閉めて出ていった
俺は、腕の中にいたあなたに視線を落とした
バッ
思ったよりも至近距離にあなたの顔があって思わず距離を取ってしまった
あなたが少し肩を落とした
……なぜだか、胸の辺りがチクっとした
その続きを言いたくなくて、少し口ごもる
“あの様”……
あいつにあなたが押し倒されているところを見てなぜあんなにも腹が立ったのだろう…
明らかに、気まずい…という顔をしているあなたの方を見る
首元に赤い跡が見えた
ムカつく
あなたは気づいていないようだったが、その跡は間違いなく……
ガブッ
俺は、あなたに近づいて首元にあった跡に噛みついた
あなたの声で自分があなたの首に噛みついたことに気がついた
俺は、逃げ出すようにして部屋から出た
バンッ!!
あなたの声が聞こえたが、戻ろうとは思わなかった
部屋からだいぶ離れた所で、俺は足を止めた
あんなことするつもりじゃなかった……
でも、“あいつの印”があることになんだかモヤモヤした
それを消して、俺のモノにしたかった
なんでだ…あいつは、モノじゃないのに……
自分でも、顔が赤くなっているのが分かる
今の姿を見られたら、多分嫌われる
俺の心の中を見られたら……
嫌われると思うだけで、心臓がギュッとする
なんなんだよ……
あいつを、俺だけのモノにしたい __ 。
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あぃぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁ!!!!!!
狂犬ちゃん好き………()
もっと色々書きたかったけどキャラ崩壊寸前(もうしてる…?)だったから不器用な狂犬ちゃんを意識してみたです……かわいい、マジで、本当に!!ww
あと、みなさん……こっちでもアンケートよろしくお願いしヤス🙇🙇
アンケート
新作のタイトル
ブラコンの夏油妹、かわいい子が大好物なようで
63%
ブラコンの夏油妹、五条弟の許嫁だそうです
37%
投票数: 640票
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!