会長がそう言うと生徒会役員達が生徒全員にビンゴカードを配り始めた。ビンゴ大会…やるのは小学校以来かな?
なんか、愛瑠と李光人お兄ちゃんいい雰囲気……???私がそんなことを考えていると維凍という声が聞こえたのでそちらに目を向けるとそこには結摺お兄ちゃんがいた。
私はニコッと満面の笑みを向けてそう答える。うん…あざとい?まぁ、いいや。
うん…照れてる???顔が赤いぞ?……こういう時はこうするのが1番いい。
発見したかのような素振りをして、片手で自分のおでこを、もう片方の手で結摺のおでこをさわる………ふざけてやったつもりなんだけどほんとに熱い?!あ、そうだ。あの力を使えば…バレないように慎重に…
結摺お兄ちゃんに元気がない。これ絶対熱出てるじゃん。さっきので自然と回復してくれるはずだから、あとは待つだけ。大事は無いはずだからよかった。まぁ、一応、気は配っておこう。
そして私は何事も無かったかのように愛瑠に向かって微笑む。
私たちがそんな他愛もない話をしていると会長がそれではカードを配り終えたのでこれよりビンゴ大会を始めます!と大きな声で言った。そして次々と番号が発表されて言った
愛瑠はそう言ってこちらにブイサインを向けてくる。なんか悔しい。
そう言ってオレンジ色のはねげのある髪をした少女が駆け足でステージへと上がっていく。
会長が景品を言おうとした時…パリーンというステンドグラスが割れた大きな音とともに大きな影が飛び入ってきた
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。