第20話

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2024/04/16 10:05


 いつからあの目が嫌いになったのだろう
 気付いたら、いつの間にか
 あの目を向けられるだけで気持ち悪くなるようになった

 きっと、原因トリガーは無いのだろう
 いろいろなことが重なって、今の私になっている

 でも、多分、
 そんな出来事の中でも唯一私の心に残っているものがある 


 あれは… そうだ。今と同じ
 戦争のときだったな 








 
あなた
 ーーー !!!! ーーー !!!! 


 私とは──の周りは
 隙がないほどの炎がメラメラと燃え盛っていて、
 その周りには破壊された人間の臓物や、
 破片が飛び散っている
 
 その炎からは生臭い人間が燃える匂いがする
 きっと…燃えている中にも
 今まで沢山、沢山一緒に訓練してきた仲間もいるんだろう

 私の目の前に居る──はその現実を見て
 絶望したように、口を開けて、
 じっと仲間の死体を眺めている 


あなた
 ーーー !!!!! 


 グラグラとーーの肩を揺らし、
 大声で名前を呼ぶ 。

 ーーはやっと気が付いたのか
 私の顔を見る


 私はそんな ーー に 
 「 大丈夫か … ? 」
  
 と聞く 。

 するとーーはバッと私の手を振り払い、
 震えた声で



???
 …………………
あなた
 …ーー ? 
???
 ッ … 俺の仲間を返せよッッッ !!!!!!! 
あなた
 ………ッは ? 


 何を言っているのだろう 一瞬思考が止まった


 私のことを見る彼の目は、
 まるでバケモノを見るような、
 怯えたようなそんな目だった


 ふと周りを見ると、
 そこには私が敵と戦い、

 " パルヴァライズ " 

 粉砕魔法に巻き込んでしまった仲間の破片
 兵士の破片が散らばっていた


 やっとのことで理解し、彼の方に目を向けると
 涙を目に溜めながら私に対して

???
 仲間をなんだと思ってるんだよッ !!!! 
 仲間を、仲間を!!!!返せ!!!!!
???
 この…このバケモノッッッッ !!!!!!! 










 〝 バケモノ 〟 

 その言葉が頭にノイズのように鳴って鳴り止まない 。

 彼の顔と声はとっくのとうに忘れているというのに


 その日から私はーー国を出て母国へ帰り
 軍事教師になる事を決めた

 この魔法を正しく使えるため 。
 魔法でこれ以上こんな思いをする人をなくすため、

 



 それでも、それでも、やっぱり



 〝 戦争は嫌いだ 〟




 そう思ってしまっている自分がいた 。 



 

 ついに夢主ちゃんの過去ちょびっと公開 …!!!
 

 最後の言葉…
 たくさん読んでくださっている人は分かるかな …
 矛盾してるんですよね …!!!!


 まぁ、その秘密については
 後々公開……していきますので
 これからもお楽しみに!!!




 最後に宣伝 !


 いつもと書き方が違うけど趣味全開のコメディです(笑)
 是非読んでみてほしい…!

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