『ごめん。待たせた。』
「ううん~全然大丈夫」
普段学校でみるのとは全然違う雰囲気にどきどきした。
「ほんとごめんね~私の行きたいところに決めちゃって…」
『全然、なんかいつも以上にかわいい////』
「へ?!もー。なんか風磨くんもいつもと違う///」
『じゃ、いこっか…』
それから一緒にショッピングモールを回っていた俺たち。
あなたは昼を過ぎた頃トイレに行くと言い出した。
「ごめんね~すぐ戻るから!」
俺は待っていたが、あなたは全然帰ってこなかった。
俺は駆け出した。
『あなた!』
『どこいんだよ。…』
おれは不安で不安でたまらなかった。
『あなた!』
ちょうど振り替えると泣きそうな顔で俺を探すあなたがいた。
『あなた!よかったぁ』
「ふ、まくん…」
「ごめん…分かんなくなっちゃって、、」
『ん。俺こそごめん。』
『不安で不安でたまんなかった。もう絶対離さないから。』
あなたを抱きしめた。
どうしてこんなに苦しいんだよ。
どうしてこんなにむしゃくしゃすんだよ。
「風磨くん。。ありがと…」
「大好き。。」
それは
それは
やっぱりあなたに振り回されてんだ。
『俺も』
もう離したくない。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。