2日後
お母さんとそう会話して、前住んでいた家へと行く。
数時間電車に揺られていると懐かしい街が見えた。
都市開発か何かで昔とは違いところも多々あるが、面影がありすぎてもうそんなのはきにならない。
そしてそのまま前住んでいた家へと向かった。
普通の一戸建ての家。
その隣には財閥の家か、とつっこみたくなるほど広い家がある。
そう。昔、ゆさんと仲良くしてくれていた桜優ちゃんの家である。
家、行こうかな。そう思った。
だけど、桜優ちゃんはゆさんの1個上だった。
まだ夏にもなっていない6月の末だけど受験の準備はしてるだろう。
そのまま、もらっていた鍵で家に入った。
家は広かったけど、時間が経っていて埃っぽかった。
でも、10年、家を開けていたにしては綺麗だと思った。
ご飯…と思ったがもう、時間は夜の八時を過ぎていた。
普段なら食べるところだが疲れていたし、明日からは学校に転入する。
はやく今日の分の疲れを癒そう。
そして、ゆさんはざっと家の使いそうな部屋の掃除をして、ベットの中へと入った。
誰に言うわけでもなく、自分に向かっていった。
問題なく、朝起きる。
えっと……今日は……
職員室に行って、教室へ向かって、ホームルー厶にはいる…のか。
パンを食べる。
お惣菜のパン。
そして顔を洗って、前の高校の服に着替える。
……よし、じゃあ行くか。
ここ、どこぉ!?
都市開発のせいで昔とは全く違うじゃんかぁ!!
うわぁ!?充電切れ!?
どうしよぉ…これじゃあ迷子だし、学校間に合わないよぉ…
あ…はぐらかされた…
そう気づいた。
だけど、そりゃ今日初めて出会った人に話したくないことなんて人間、たくさんあるだろう。
だから何も突っ込まなかった。
※描写が変わりすぎて背景つけれませんでした
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。