私が10歳の時の春。
バシッ バシッ (木刀で打ち込む音)
バシッ バシッ
…色々推測してくれてるみたいだけど、、、
単に私が歌いたいから歌ってるだけなんだよね。
やっぱり春といえばこの曲だよね!
両親side
あなたが生徒達と打ち合いを始めた。
あまりにあなたが強いため、他の生徒達には、「あなたに勝てたら道場卒業」と言っているのだが……
生徒がいつも通りボコボコにされているのを見て苦笑する。
カーンッッ!!!
生徒「うわぁっ…」
そう…試合の時、彼女は誰よりも燃えている。
情熱が人一倍だ。
振り下ろされるのを受け止める衝撃は、滝に打たれているかのごとく力強い。
木刀から風が起こるほどに速さもどんどん増す。
何より、あなたの動きは見切るのが難しい。複雑な緩急があるからだ。
生徒「くっそぅ、明日こそお前から一本とってやるからな!」
私たちの大事な大事な愛娘。
どうか、この世に潜む恐ろしい災いに気付かぬまま…大人になってくれたら…
♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
本日の転生録〜!
今日は母様も稽古を見に来てくれたから、いつもより張り切っちゃった!
歌も上手だったよって言ってくれてなんだか嬉しい!明日は何を歌おっかな〜
呼吸法もだいぶ身についてきた気がするけど、この呼吸、するだけでも結構大変なんだよね…あと変な呼吸音だからちょっと不安かも。
だってだって、普通の呼吸じゃ音しないよね?しないよね?父様どういうことーーー!!!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。