LIVEの打ち上げ。
スタッフも一緒に参加できる飲み会。
ワイワイするのは好きだけど、その中に入れずにいることが多い。
それに、お酒が強くなくていつも3%ほどのお酒を選んでるとだいたいいつも北人くんが近くにいる。
だから、今日も気づけば北人くんの隣にいた。
北人くんに誘われて2人で取りに行く。
陸に止められても、ハイペースに飲む壱馬だった。
...☆
メンバー1お酒に強い壱馬くんがどうやら酔っ払ったらしく、陸くんが介抱してた。
顔は真っ赤で、椅子に座ってるけど壁に寄りかかってないと倒れちゃいそうなほど。
小さな声で言われた。
何か言ってるんだけど、口篭っててうまく聞き取れない。
不意に手を掴まれる。
北人くんが離れ、気づけば陸くんも居なくなってて壱馬くんと2人きり。
言われたまま空いてた隣に座る。
よく一緒にはいるけど、いちスタッフとしてだし。
それに、そんなに距離近くないと思ってたけど。
肩に頭を乗せて寄りかかる壱馬くん。
すると、彼の唇が首筋に触れる。
お酒で酔った彼の唇もまた熱く、痺れるような感覚に襲われる。
何度も触れる度、身体が熱ってくる。
低く甘い声で名前を囁かれる。
それだけでもうドキドキしてしまう。
さっきの時間はなんだったのか、、ただ彼に振り回されてしまっていた。
北人くんが離れると、目を覚ました壱馬くん。
子犬みたいなかわいい顔で見つめてくる。
ずるい、絶対分かってやってるけど、、どうしよう、、って慌ててると笑う壱馬くん。
ニコニコしながら、一気に水を飲み干し酔いを覚ましていた。
私は隣でドキドキを隠すのに必死だった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。