向井康二side
ほんまや、最近2人仲ええな…
しょっぴーはだてが好きじゃないんか…?
まぁ、俺にとってはありがたいんやけど…
だて、めっちゃしょっぴー見とる…
ほんまにしょっぴーのこと大好きやな…
3人には申し訳ないけど、こんな美味しい状況逃すわけにはいかん…
俺はこの恋に本気なんや…
案の定、しょっぴーは困っている
ごめんな、しょっぴー
でも、俺は引かんで
だて、ごめんな…
だての気持ち、分かってんのに利用して…
3人ともごめんな…
こんな卑怯な俺をどうか許してくれ…
あくまで知らないフリ。
ラ、ラウール…!
俺のために一緒に行ってくれるだてはほんとに優しい
俺、こういうところに惚れたんやな〜ってたまに思う
しょっぴー、今傷ついてるよな…
だよな、俺のせいやんな…
ガチャ
照兄が来て、その時はこれで終わったけど、俺の心には何かモヤモヤした気持ちが残った…
撮影終了後…
だてに話しかけようとしたら、だてはしょっぴーと阿部ちゃんを見ていた…
いつも、だての視線の先はしょっぴーやなぁ…
そんな声が聞こえたのを気にせず俺はだてを後ろから抱きしめた
だてには笑顔でいてほしいから、俺は元気よく話しかける
可愛い反応…
そう!明日は一緒に買い物に行くんや!
気持ち切り替えてこ!
うそやろ…?
だて、もしかして忘れとる…?
どうしよ、ほんまに忘れてたら…
悲しすぎて、倒れそうや…
無理やり笑顔作ったけど、変やないかな…?
はぁ〜、もう心臓に悪いわ〜…
だては鈍感さんやから、俺の気持ちにもきっと気づいてないんやろな…笑
俺とだてが話していると照兄がやって来た
アピール!アピール!
せやろ〜!、仲ええやろ〜!
でもな、俺たちの関係は仲が良いで終わっとるんよ…
しょっぴーみたいにその先には進めない…
だて、それはどういう気持ち…?
友達として…やんな…?
やっぱ、そうなってしまう…よな…?
ほんまに、誰にも渡したない…
しょっぴーにも…
しょっぴー…
しょっぴー、ずっとだてのこと見とる…
モヤッ
あ、今逸らした…
だてがしょっぴー見た瞬間…
だて…
悲しそうな、苦しそうな顔…
俺やったら、そんな顔させんのに…
だて、必死で耐えてる…
ここは、俺が助けなっ…
俺は、だてを無理やり外に連れてった…
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。