私は玄関の鍵を開けようとする瞬間に衝撃の真実に気が付いた。
私の舌打ちは春の夜風の音により、一瞬で消え去った。
エレベーターから降り、廊下を進んだ先にある武装探偵社の扉からは、温かな光が洩れている。
あまり気にせず扉に手を掛けると、中からは男性の喘ぎ声が聞こえてきた。
私は扉に耳を当てると、バレないように声や音を殺す。
盗み聞き等、本当は良くないが……
それとこれとは全く持って別の話だ。
私の……、名前?
……ハア、今日は本当に運が無い。
えぇ……、なんか愛の告白(?)受けてるの?私……
帰るか……
と見せ掛けてからの、
私は微笑みを浮かべながら、扉を勢いよく開けた。
何で私、こんな平然を装えているんだ……
自分でも驚愕する。
子供の様に泣きながら私に縋り付く治さんに私は溜息を吐く。
すると、治さんは安心したかの様に脱力した。
治さんはこれ以上何も云わないという意思表示か、口を硬く結んだ。
私は資料を自分の鞄に入れると、探偵社の扉を少し開きかける。
其処で私は意地悪く笑う。
治さんは蹌踉めきながら立ち上がり、光のない目で私を見詰めた。
はい、新作出してしまいました←
なんか私の夢小説で伸びが良いのって、ヤンデレ、エッチ系なんですよね……、何でだろ。
アンケート
皆さん、エッチ系好きですか?
好き
80%
嫌い
3%
どちらでもない
17%
投票数: 603票
主は好きですね(真顔)
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。