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第1話

ぷろろーぐ
1,601
2024/04/19 12:53
あなた
……最悪だ、忘れ物した
私は玄関の鍵を開けようとする瞬間に衝撃の真実に気が付いた。
あなた
明日にするか……?
あなた
否、でもあの資料は明日の朝イチの会議で使うし……
あなた
……チッ
私の舌打ちは春の夜風の音により、一瞬で消え去った。
あなた
あ……、まだ電気点いてる
エレベーターから降り、廊下を進んだ先にある武装探偵社の扉からは、温かな光が洩れている。
あなた
誰かいるのか?
あまり気にせず扉に手を掛けると、中からは男性の喘ぎ声が聞こえてきた。
あなた
私は扉に耳を当てると、バレないように声や音を殺す。
盗み聞き等、本当は良くないが……
それとこれとは全く持って別の話だ。
??
んンッ///ァう///あなたの下の名前ッ///♡
私の……、名前?
……ハア、今日は本当に運が無い。
??
はッ///ふゥッ///♡
??
好きッ///、好きッ、だよッ///♡
えぇ……、なんか愛の告白(?)受けてるの?私……
帰るか……




























と見せ掛けてからの、
あなた
失礼します!
私は微笑みを浮かべながら、扉を勢いよく開けた。
??
ビクッ!
あなた
……えっと、取り敢えず私の席からどいてください
何で私、こんな平然を装えているんだ……
自分でも驚愕する。
あなた
"治さん"
太宰治
誰にも云わないでッ!
子供の様に泣きながら私に縋り付く治さんに私は溜息を吐く。
あなた
あの、そもそも私は会議の為の資料を取りに戻ってきただけです
太宰治
本当ッ……?
あなた
はい
すると、治さんは安心したかの様に脱力した。
あなた
それより、何故態々こんなハイリスクハイリターンな事を?
あなた
そういう行為なら自宅でも出来たのでは?
太宰治
……特に意味は無いよ
あなた
……そうですか
治さんはこれ以上何も云わないという意思表示か、口を硬く結んだ。
あなた
其れでは私は此れで
私は資料を自分の鞄に入れると、探偵社の扉を少し開きかける。
其処で私は意地悪く笑う。
あなた
貴方の弱みは握りました
あなた
精々、私の掌の上で踊ってください
太宰治
……、私は怖い後輩を持ってしまったね
治さんは蹌踉めきながら立ち上がり、光のない目で私を見詰めた。
はい、新作出してしまいました←
なんか私の夢小説で伸びが良いのって、ヤンデレ、エッチ系なんですよね……、何でだろ。

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