第117話

FINAL STORY
563
2022/09/17 11:52
チェヨン「なんかさ~、こんなんでいいのかな...?」



ミナ「どういうこと?」



あなた「私はチェヨンが言いたいこと何となくだけど分かるよ。」




あの後書類を書いて、
私たちは3人そのまま家に帰るよう言われた。




あなた「罰金だけ済ませて何事も無かったかのように生活していいのかな...?ってことでしょ?」




私がチェヨンに問いかけると、
自分の言葉に出来なかった思いを
代弁してもらったチェヨンは




チェヨン「そう!それが言いたかった!」




と言っていた。




ミナ「まあチェヨンの言う通りではあるよね...。」



あなた「うん。」




私たちが許されていいわけがない。




ミナ「でもさ、許してもらえたからにはもう同じ過ちを犯さずに正義感を持って生活していくしかないんじゃない?」




確かにそれもそうだよな~...。




ミナ「泥棒三姉妹をしてたからこそ盗めたものがたくさんあるじゃん?」



あなた「盗めたもの...。」




大切な人を想いやる心、
悪いことをした時にきちんと向き合って謝る気持ち、
日頃の感謝を伝えることの大切さ...などなど。




あなた「確かにたくさんあるね。」



ミナ「でしょ?」




ミナは少し得意げに笑った。




チェヨン「さっすが長女~!」



ミナ「まあね(笑)」




褒めたたえるチェヨンとそれに調子に乗るミナ。




あなた「じゃあこれからの生活、3人で見直そう!」



チェヨン「うん!そうだね!」



ミナ「そうと決まれば早く家帰ろう!」



チェヨン「走っちゃう?(笑)」



ミナ「走っちゃおっか!(笑)」



あなた「え!?走るの!?...ってもう走ってるし!」




だいぶ前を走るミナとチェヨンが
私が追いつかないのに気づいて振り返る。




チェヨン「あなたはやく~!」



ミナ「走らないとあなた置いてっちゃうからね!」




全くもう...仕方ないな...。




あなた「分かったって!今行く!」




私は2人に追いつくために走り出した。




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