その日、翔向は学校の図書室で読みたいミステリー小説を見つけるのに手こずっていた。
すると次の瞬間、翔向は碧の叫び声を聞いた。
翔向は直ぐに図書室を飛び出して、声がした場所に向かった。
翔向は真っ青な顔をした碧を見つけた。
碧は驚いた際に腰を抜かしてしまい、その場で座っていた。
翔向は碧に聞いた。
「なぜ叫んだのか。」
彼女は答えた。
「学校の屋上から人が落ちてきた。」
翔向は屋上に行き、そこで何が起きたのかを探し当てようとした。
しかし、翔向が屋上についた時には誰も屋上にいなかった。翔向は後悔した。
なぜなら翔向は、そこで何が起きていたのかが分からず、もしもっと早く気付けていたら、明南の命が救えたかもしれないと思ったからだ。
翔向はこの事件を必ず解決すると心に誓った。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!