あなたside
1ヶ月程前に目が覚めた。
だけど、目覚めた時の私の体は倒れる前とはもう違っていた。
こんな体でステージに立つなんてもう無理だ。
ふと頭によぎる、卒業の文字
そして、今に至る。
前の家には私の卒業の件でマスコミがたくさん集まっているから、と引越しをした。
正直、心底迷惑だ。
私にだってプライベートがあるんだから。
まぁ、もういいけど。
新しく借りたマンションの隣の部屋にお世話係さんに車椅子を押してもらって挨拶をしに行く。
無駄に余っているお金で少しお高めの菓子折りを持って。
チャイムを押して少しするとでてきたおとなりさん。
って
むいち、、ろう、、
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無一郎side
やっと見つけた
もう離さない
絶対に幸せにしてみせる___
ゴクリと唾をのむ。
だって、車椅子に乗ってるってことは
次回 ありがとう
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。