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第10話

気づけないもの
30
2022/11/04 15:26
ヒグラシが鳴き、西日が差す
あれ?僕寝てたの
え、石がなんでここに…あでもよく見ると違う
いや、先に家帰らなきゃ
チリン
え…
…………………
何も無い。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ただいまぁー
おかえり〜
おかえり
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
さて、この石2つになりましたけど、あの本に書いてあったものかな?
パラパラ
「彗」と「晶」だ!
やっぱりこの本と関係があるんだ…
他3つも探さないとだけど、今日は寝なきゃ…
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
(ここは夢?)
???
……
(誰かいる。見たことがあるような…)
ねぇ…君だれ
言葉が詰まる。夢でよくおこる上手く喋れなくなるあの不快感。
???
…覚えてないんだね
???
私の秘密教えてあげる。
???
私は-
地面に穴が空く。上手く動けなくてとても怖い。落ちていく。

「また」離れ離れになってしまう。

嫌だ
怖い
嫌だ
嫌だ 嫌だ嫌だ!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ッッッッッッハ!!
ハァハァ…うっ
暑さか冷や汗かも分からないぐらい汗だくだ…
「また」ってなんだよ…
『覚えてない』なんて知らないよ…
暗く、飲み込まれてしまいそうなぐらい深い夜。
枕元には
石…「夜」
明日は、おばあちゃんの家…

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