第8話

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2018/10/29 12:55
『あなた…ごめんね…僕が弱いせいで』


(何を言ってるの!?弱くなんかない!)


『いいんだ、もう…僕は負けたんだ』


(…まだ負けてないよ…!私も協力するから!)


『フフッ…ありがとう。
 けどもうこれ以上は無理みたい』


『じゃあね…愛してるよ…あなた…^^…』


(待って!!まだ行かないで!!!)


(一人にしないでよ!!!ねぇ!!!)


(ずっといっしょにいようよ!!!)


(やだ!!!!!)













そこで目が覚めた



あなた

何だ夢か……

目にはまだ新しい涙が
頬には涙の乾いたあとが残っていた



周りを見渡す
ついさっきまでそばにいた人が居なかった
本当にいなくなっちゃったのか
昨日のことは…夢だったのか
すごく不安だった




prrrrr…prrrrr…




(お願い…出て………)
__________________
ジョンヒョン
ジョンヒョン
もしもし?
で、出た…本当だった…昨日のことが…
ジョンヒョン
ジョンヒョン
おーいあなた??聞こえてる?
どうしたの?こんな時間に
あなた

じょんくん…グスンッ

ジョンヒョン
ジョンヒョン
え!?なんで泣いてるの!?
どうしたのさ!
あなた

ううん…なんにもない
じょんくんの声聞いて安心しただけ

そう言って涙を拭いた
ジョンヒョン
ジョンヒョン
そっかぁ…良かったよ
びっくりしちゃったよ
こんな時間に電話がなるから携帯見てみたらあなたからの着信で出たらあなたは泣いてるし…でも何も無いんだったら安心した
私が電話をかけることは珍しい事ではないが
こんな夜中に電話をかけることは今まで一度も無かった。
あなた

ごめん寝てたよね
こんな時間に…

ジョンヒョン
ジョンヒョン
いいんだよ!あなたが僕の声聞いて安心してくれたなら!それでいい
明日も仕事?
あなた

うん!朝から仕事で…ㅎㅎ

ジョンヒョン
ジョンヒョン
そっかぁ売れっ子だからね~ㅋㅋ
あなた

じょんくんたちのほうが売れっ子でしょ?ㅋㅋ

ジョンヒョン
ジョンヒョン
そうでした!ㅎㅎ
ここで今までとは違う何かをしなきゃ
そう思った
あなた

自覚ありㅋㅋ
ねぇこのまま電話繋いでていい?

ジョンヒョン
ジョンヒョン
ん?いいよあなたが寝るまで起きててあげるから
あなた

ありがとうじょんくん

ジョンヒョン
ジョンヒョン
うん!
僕は~あなたが~安心して~寝てくれたら~それでいい~
あなた

何その歌ㅎㅎ

ジョンヒョン
ジョンヒョン
あなたの眠れぬ歌ㅎㅎ
いい歌でしょ?ㅋㅋ
あなた

いい歌だけど
私を眠れなくさせる歌なの?ㅋㅋ

ジョンヒョン
ジョンヒョン
違うよ
眠くさせる歌だよ~!
あなた

そうなのねㅎㅎ

ジョンヒョン
ジョンヒョン
ほら!
目を閉じて。ゆっくり息を吸って…吐いて…
何も考えないで…おやすみあなた
あなたはすぐに夢の中へと入っていった









12/2
マネオンニ(ソニ)
マネオンニ(ソニ)
あなた~!おはよー起きて~
あなた

んん…オンニ…おはよう…

まだ少し眠い目をこすりながら少し目を開ける
マネオンニ(ソニ)
マネオンニ(ソニ)
眠そうね笑笑
朝ご飯できてるからゆっくりでいいから着替えておいでよ
あなた

はーい…

そう言ってオンニは私の部屋を出ていった

夜中のことを思い出し携帯を見る
まだ電話は繋がっていた

耳を当てると電話の向こうでスースーと規則正しい寝息が聞こえた
まだじょんくんは寝ているんだ…
そんなことを思ってると
キー
キー
ヤー!起きろー!!!
ミンホ
ミンホ
ヒョン何時だと思ってるの!?遅刻だよ!
テミナ
テミナ
起きないとおいてくよ~
オンユ
オンユ
僕も…まだ眠い…
なんて会話が聞こえた
みんなの会話を着替えながらゆっくり聞いていた

すると…
ミンホ
ミンホ
電話繋がってない?
テミナ
テミナ
ホントだ!誰だろ?
キー
キー
どうせ酔った勢いで誰かにかけたんだよ
ごめんよじょんくん。私から電話かけたのにこんなこと言われちゃって…ㅎㅎ
オンユ
オンユ
もーしもーし!!
その声にびっくりして携帯を落とした
ガタンッ
マネオンニ(ソニ)
マネオンニ(ソニ)
あなた~?大丈夫??
あなた

大丈夫~!!

テミナ
テミナ
誰なのー?
オンユ
オンユ
わからない
返事ないんだもん…もしもーし?聞こえますかー?
あなた

も、もしもーし?ㅎㅎ

オンユ
オンユ
え!?あなた!?
テミナ
テミナ
あなたなの!?かわってかわって!
ミンホ
ミンホ
俺も!
キー
キー
ヤー…起こしに来たんじゃないの~?
テミナ
テミナ
じゃあヒョンは電話変わらなくてもいいんだ…!
キー
キー
そ、そんなこと言ってない!
ジョンヒョン
ジョンヒョン
んん…うるさいなぁ…何騒いでるの…?
ミンホ
ミンホ
あ、起きた
朝だっていうのに電話の向こうはガヤガヤして楽しそうだった
じょんくんが起きたみたいだった
ジョンヒョン
ジョンヒョン
…あれ…?どこいった…?
オンユ
オンユ
ジョンヒョンが探してるのってこれ?
そう言って携帯を見せたと思う
ジョンヒョン
ジョンヒョン
やー!なんでヒョンが持ってるのー?
オンユ
オンユ
ジョンヒョンが遅いから迎えに来たら呑気に寝てるし…携帯で通話してるみたいだっから?笑笑
ジョンヒョン
ジョンヒョン
もう!返して!
オンユ
オンユ
いいじゃん別に!
テミナ
テミナ
ヒョンあなたとなんで電話してたの?
ジョンヒョン
ジョンヒョン
なんでもいいでしょ!テミナには関係ない!
テミナ
テミナ
教えてよー
ジョンヒョン
ジョンヒョン
もういいから!早く携帯変えして部屋から出ていって!僕もう準備するから!
【はーい】
ガチャ



メンバーたちは部屋を出ていったらしい
ジョンヒョン
ジョンヒョン
あなたー?
あなた

じょんくん、おはよう!

ジョンヒョン
ジョンヒョン
おはよう
ゴメンね?朝から騒がしくて…ㅎㅎ
あなた

ううん!おかげで目覚めたし!

ジョンヒョン
ジョンヒョン
僕今から準備しなきゃいけないから電話切るけど大丈夫?
あなた

うん大丈夫!ごめんねありがとう!

ジョンヒョン
ジョンヒョン
うん!またね!仕事頑張れ!
あなた

じょんくんもね!

ジョンヒョン
ジョンヒョン
ありがとう
そう言って電話は切れた


久しぶりにメンバーたちの声を聞いた
あの日からメンバーには片手で数えられるくらいしか会わなかった
というか会えなかった
じょんくんだけがいない空間。
会ったら泣きそうで…みんなに心配かけたくなかった
テレビだって毎日みてたけど見なくなってSNSだってファンのみんなとの一番の交流場所だから毎日開くようにはしていたけれどあの日以来1週間に一度開くか開かないかぐらいだった

もう一度会えるなら…なんて思っていたけど
まさか現実になるなんて…今は楽しいのか…楽しくないのか…やるべきことをできるのか…もしできなかったら………そんなことを考える
マネオンニ(ソニ)
マネオンニ(ソニ)
ー?………おーい…?聞いてる?
あなた

え、あ、ごめん

マネオンニ(ソニ)
マネオンニ(ソニ)
どうしたの?そんなにぼーっとして
あなた

いや…ちょっとね…ㅎㅎ

マネオンニ(ソニ)
マネオンニ(ソニ)
…一人で抱え込まないで?私がついてるから
いつでも言っていいのよ?迷惑なんかじゃないんだから…ね?
ここでオンニに言うべきなのか…
確かに言われた通り私は誰にも話していない
3ヶ月未来から来たこと
未来で起こったこと
何も話していない
誰にも頼れないんじゃなくて
頼りたくないっていうのが本音
迷惑がかかるから…
心配させたくないから…
そんな思いでみんなに隠し事をしている
本当にそれが正解なのか?
気を使った行動でも周りの人は
頼られてないって自身を失くしちゃうんじゃないかな?
そうなったら………
あなた

あのね、オンニ…

私は閉じていた口を開いて全て話した
未来から来たことも
未来で起きたことも
全て包み隠さず話した
マネオンニ(ソニ)
マネオンニ(ソニ)
なるほどね…じゃあ今のあなたは未来から来たあなた何だ…それで未来でオッパは……
いつも明るくて笑顔なオンニが珍しく眉間にシワを寄せた
あなた

ごめん隠してて…

マネオンニ(ソニ)
マネオンニ(ソニ)
いいのよ
私が気付かなかったのもあるんだから
それで?あなたは何をしに来たか自分でわかってるの?
あなた

んー…大体の検討はついてる…けど…

マネオンニ(ソニ)
マネオンニ(ソニ)
けど…?
あなた

どうしたらいいのかわからなくて…
まだ2日も経ってないけど色々試したし
未来では起きなかったことが起きてる
それが本当に正解なのかはわからないけど…

マネオンニ(ソニ)
マネオンニ(ソニ)
なるほど…じゃあ何か決めどこをしよう?
もし何も変わらない日があったとしても
これだけはする!って言うことを決めておこう?
そうしたらほんのちょっとかもしれないけど
未来とは違った運命に出会えるんじゃない?
あなた

決めごと……何がいいんだろ?

マネオンニ(ソニ)
マネオンニ(ソニ)
そうね…昨日何か特別なことをしたとか言ったとか…ないの?
あなた

昨日……あ、言ったよ

マネオンニ(ソニ)
マネオンニ(ソニ)
なんて言ったの?
あなた

そ、それは…ひみつ…

マネオンニ(ソニ)
マネオンニ(ソニ)
なんでー!勿体ぶらないでで言いなさいよぉ!
あなた

だって!オンニ怒るでしょ…?

マネオンニ(ソニ)
マネオンニ(ソニ)
怒らないから言ってみて?
あなた

……오늘도 당신을 사랑합니다.今日も貴方を愛しています。…………

マネオンニ(ソニ)
マネオンニ(ソニ)
それをオッパに言ったの?
あなた

うん…少しでも変わってほしくて……
じょんくんは愛されてるんだよって事を伝えたくて…

マネオンニ(ソニ)
マネオンニ(ソニ)
まぁ…仕方ないわね
毎日それを言ってあげてメッセージでもいいからわかった?
あなた

うん…!ありがとうオンニ

マネオンニ(ソニ)
マネオンニ(ソニ)
うん!また何かあったら言ってね
できることなら何でもするから!
あなた

頼りになる!本当にありがとう!












その後仕事が忙しくてなかなかオンニとは話すことが少なかったけどでもずっとオンニは私を見ていてくれた。目が合うと笑ってくれた。じょんくんを失いたくないのは私だけじゃないんだ。そう思った


仕事が終わってクタクタで帰ると
マネオンニ(ソニ)
マネオンニ(ソニ)
あなたもう連絡したの?
あなた

連絡?なんの?

マネオンニ(ソニ)
マネオンニ(ソニ)
はぁ…朝約束してでしょ?
あなた

あー…まだ出来てない^^;

マネオンニ(ソニ)
マネオンニ(ソニ)
今からでも遅くないわ
しておきなさい
あなた

でも…もう遅いし…

マネオンニ(ソニ)
マネオンニ(ソニ)
そんなの関係ない
ほら早く
そう言ってオンニは私に携帯を渡した
______________________
you
you
오늘도 당신을 사랑합니다.今日も貴方を愛しています。
______________________
マネオンニ(ソニ)
マネオンニ(ソニ)
オッケイね
よしもう今日は寝なよ?
作詞はまだまだ先でいいんだから
そうあなたは今カムバックの準備中
あなたは作詞・作曲ができるから作詞は一人でやる。夜遅くに部屋のライトの明るさを少し落としてゆったりとした洋楽を聞きながら暖かいココアを入れてゆっくり考える
あなたはその時間が大好きですべてが自分のものになった気分になれる。
カムバ日は2/18。丁度あの日から2ヶ月後
これはわざとじゃなくてもう12/1の時点で決まっていたことだった。あれから作詞が進まなくなっちゃってギリギリになった過去がある。だからこそ今のうちにやるのだ。
あなたは主に恋愛応援ソング・失恋ソングが多い。恋愛に関してはそんなに経験はないがちょっとでもみんなに共感して貰えればと言う事で書いている。だから過去のあなたがカムバックで用意したのは恋愛に関する曲だった。自分は心も体もボロボロになりながら人のためにと一生懸命書いた。そんな曲が売れるわけがないと思っていたけど想像以上に売れた。いつもよりかは遥かに少ない。けど自分の音楽を待っていてくれる人がいる事を改めて思い知った
だからこそ今こうやって作詞を行う。人が必要とする音楽を提供する。それが仕事だと思っていた。

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