第3話

#2 陽炎焔の場合
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2024/03/15 23:00
"奇病"なんて、私には関係ないと思っていた。

ごく普通の生活をしていた私になんて…
陽炎 焔
ねえねえ、奇病病院の噂知ってる?
モブ
え!?知らない!教えて!



私は、普通の高校生として生活していた。
学校に行って、友達と話して、授業受けて、クラスメイトのふざけてる姿を見て笑って、授業で寝ちゃって、先生に叱られて、憧れの先輩を見てドキドキして……
ただただ、普通に過ごして居ただけだ。
陽炎 焔
それでさ〜ww
フラッ…
陽炎 焔
ぅおっとっと
モブ
え、焔大丈夫?
陽炎 焔
大丈夫だよ、ちょっとバランス崩しただけ
モブ
もーちゃんと寝てる?
陽炎 焔
寝てるよ、心配性だなぁww
モブ
なっ!私はアンタの事心配したってのに!

言われてみれば、あの時からもう予兆が出て居たのかも知れない
私の家は所謂母子家庭だ。

お母さんは1人で働いていて、夜中まで帰って来ない。

迷惑をかけられないし家事とかの家の事は自分で全部やるようにしていた。


陽炎 焔
(なんか最近目眩多いんだよな〜)
陽炎 焔
(病院…って言ってもお母さんに迷惑かけられないし、いいや)
この時、ちゃんとお母さんに相談していたら、結果は変わったのかも知れない。

ただの目眩なんて言って、放っておかなければよかった。



女子高校生が夜家に1人は危ないから、と言って、私はたまに友達の家に泊まっていた。

その日は、仲の良い友達の家に泊まらせてもらっていた。
モブ
ヤバ!
陽炎 焔
オラァ喰らえメテオ!
モブ
え!?なんか助かってる!
陽炎 焔
はぁ!?今のでメテオじゃないの!?
モブ
今度はこっちがメテオだ!
陽炎 焔
あああああああああ!!
モブ
よっし!私の勝ち〜
いつも通り、ゲームをしていただけだ。
陽炎 焔
あ、トイレ借りてもいい?
モブ
いいよ〜いってら
陽炎 焔
(はぁ…ゲームに熱中しすぎたな。体温少し上がっちゃった…か……な………?)
陽炎 焔
(あれ?)
陽炎 焔
(壁が上になってる?)
陽炎 焔
(あ、違う)
陽炎 焔
(倒れたんだ)
バタン!!
モブ
焔、大丈夫〜?
モブ
あれ?焔〜?ちょっとどうしたの……?
モブ
ちょっと焔!?大丈夫!?ねぇ!!返事してよ!!





私の意識は、そこでなくなった。





意識が戻った時に見えたのは
















見慣れない白い天井と、綺麗な銀髪の女性だった

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