第88話

愛を、もう一度 ジョンハンside
268
2024/03/16 15:26
本当…馬鹿だ、俺…
ユン ジョンハン
ユン ジョンハン
何してんだよ…
ジスが俺を避けるってジスのせいにして…

俺の行動が招いた結果なのに…

守ってた気でいて、満足していた。

「俺がジスを守ってるんだ」

なんて…
ただの自己満足じゃねぇかよ…
ユン ジョンハン
ユン ジョンハン
ジス…ごめん…
明日ジスが帰ってきたら話そう。

スングァンの事も、守ろうとしている事も、俺がジスを愛してる事も全部。
ホン ジス
ホン ジス
ただいま〜
ガチャッ
ホン ジス
ホン ジス
ただいま、スンチョル
チェ スンチョル
チェ スンチョル
おー、おかえり
楽しかったか?
ホン ジス
ホン ジス
うん!!
めっちゃ楽しかった🎶
リビングからジスの声が聞こえる。
ユン ジョンハン
ユン ジョンハン
……行くか
リビングに行けば、昨日のお泊まり会が楽しかったと話すジスがいた。
ホン ジス
ホン ジス
でね〜、ハオが〜
チェ スンチョル
チェ スンチョル
わかった、わかった
落ち着け、ジス

あ、ジョンハナ、ジス帰ってきたよ
ホン ジス
ホン ジス
………
ユン ジョンハン
ユン ジョンハン
おかえり、ジス
ホン ジス
ホン ジス
た、だいま…
ユン ジョンハン
ユン ジョンハン
ジス、話があるんだ
俺の部屋に来てくれる?
ホン ジス
ホン ジス
ッ………
チェ スンチョル
チェ スンチョル
逃げるな、ジス!!!
ホン ジス
ホン ジス
∑( '-' ;)ビクッ
チェ スンチョル
チェ スンチョル
逃げてちゃ溝は深まるばかりだぞ
ジョンハナが自分を見てくれないって言ってたが、ジスも目の前のジョンハナを見てねぇじゃねぇか
お互い様なんだって

ジス、ちゃんと気持ち言わないと誰にも伝わらない
逃げるな
ユン ジョンハン
ユン ジョンハン
俺と話をしよう、ジス
ホン ジス
ホン ジス
うん…
凄く不安そう…

あぁ…こんなになるまで俺は愛する人を追い詰めていたのか…
IN ジョンハンroom
ユン ジョンハン
ユン ジョンハン
ここに座って
ホン ジス
ホン ジス
うん…
ユン ジョンハン
ユン ジョンハン
ジス、まず話す前に謝りたい
ホン ジス
ホン ジス
え……?
ユン ジョンハン
ユン ジョンハン
ごめん、ジスッ…
俺…自分の事でいっぱいいっぱいになってしまって、ジスのことをちゃんと見れていなかった
冷たくしてごめん…
ジスの事、ちゃんと愛してるし、大切なんだ…
ホン ジス
ホン ジス
ハ、ニ…
ユン ジョンハン
ユン ジョンハン
ジス、これからはちゃんとジスを見る
だから…だから、どうか、もう一度俺にチャンスをくれッ…
目の前のジスを強く見つめる。

俺の心が伝わるよう手を握る。

もう一度、愛を…
ホン ジス
ホン ジス
ハニ…私も好き
ずっとね、寂しかったの
私に飽きたのかな、やっぱり女として見えないのかな…色々悩んだよ
でも、どんなに冷たくされてもハニへの気持ちは消えなかった

「ハニから離れるなんて…そんな想像あまりに怖くて…」出来なかった
離れたくなかった

ハニ…「これからの世界も私と一緒に居てくれる?」
ユン ジョンハン
ユン ジョンハン
もちろん、ずっと一緒にいる
ジスを守り続ける
愛するよ
ホン ジス
ホン ジス
ハニッ…
ギューっと抱きついてくるジスを受け止める。
今まで冷たくしてしまった分の温もりが届くように、ちゃんと愛し抜くという決意が伝わるように、安心して横にいてほしいと伝わるように…

俺の命よりも、どんなものよりも大切なジス。

俺の命に換えてでも守る。
ユン ジョンハン
ユン ジョンハン
ジス、愛してる
ホン ジス
ホン ジス
ハニ、愛してる
そっとKissをした。

あぁ、いつぶりだろうか。

こうしてジスを愛するのは…
IN リビング
チェ スンチョル
チェ スンチョル
仲直りできたか?
ユン ジョンハン
ユン ジョンハン
あぁ
ホン ジス
ホン ジス
うん
チェ スンチョル
チェ スンチョル
そうか
ユン ジョンハン
ユン ジョンハン
ありがとう、スンチョラ
ホン ジス
ホン ジス
スンチョル、ずっと甘えてごめんね
チェ スンチョル
チェ スンチョル
ジス、気にすんな
俺はお前の騎士だ
いつまでもお前を守るよ
ホン ジス
ホン ジス
うんッ!
ユン ジョンハン
ユン ジョンハン
スンチョラ、話そうと思う
チェ スンチョル
チェ スンチョル
わかった、俺も居よう
ホン ジス
ホン ジス
まだあるの?
ユン ジョンハン
ユン ジョンハン
ジス、これから話すことは覚悟して聞いてほしい
チェ スンチョル
チェ スンチョル
かなり真剣な話だ
ホン ジス
ホン ジス
わかったわ
ユン ジョンハン
ユン ジョンハン
来年スングァンが出所してくる
ホン ジス
ホン ジス
…………
ユン ジョンハン
ユン ジョンハン
スングァンはジスを殺す気でいる
恨みを晴らそうとしている
俺は去年それを知って、ジスに知られまいと隠すことに必死すぎて、ジスを見ていなかった
本当ごめん…
チェ スンチョル
チェ スンチョル
ジスが鹿児島にミンハオさん達と旅行に行った日、この件で色々会議していたんだ
ジスに聞かせたくないとジョンハンがジュンさんに頼んで連れ出してもらったんだよ
ホン ジス
ホン ジス
そん…な…
ユン ジョンハン
ユン ジョンハン
ごめん…
チェ スンチョル
チェ スンチョル
みんなはジスを守る為に力を貸してくれている
本当は博多を離れて違う所へ行った方がいいんだけど、ジスは嫌がると思ってな
ホン ジス
ホン ジス
……
ユン ジョンハン
ユン ジョンハン
アイツが出所してきたら、しばらく博多駅へ行くの控えてほしい
家を特定される訳にはいかない

家を出るなとは言わない
ただ出るんだったら、俺かスンチョラを同行させてくれ
チェ スンチョル
チェ スンチョル
ジスを失いたくないんだ
頼む
ホン ジス
ホン ジス
私…なんでこんなに恨まれなきゃいけないの…
何もしてないじゃないッ!
ユン ジョンハン
ユン ジョンハン
ジス…
納得いかないと訴えるように強く言葉を発した。
スングァンがここまで恨む理由…
言っていいのだろうか…
チェ スンチョル
チェ スンチョル
完全なるあいつの逆恨みだ
本当にジスは何もしてない
ジスに罪はないんだよ
ホン ジス
ホン ジス
逆恨み……
チェ スンチョル
チェ スンチョル
あぁ
ピンポーン
ユン ジョンハン
ユン ジョンハン
俺、出てくる
チェ スンチョル
チェ スンチョル
わかった
ガチャッ
ユン ジョンハン
ユン ジョンハン
はい
チェ ハンソル
チェ ハンソル
あ…こん、に、ちは…
ユン ジョンハン
ユン ジョンハン
ハンソルさん?
チェ ハンソル
チェ ハンソル
あ、はい、あの…
ユン ジョンハン
ユン ジョンハン
スンチョラか?
チェ ハンソル
チェ ハンソル
はい…
チェ スンチョル
チェ スンチョル
ハナの声がすると思えば、どうした?
スンチョラが玄関まで来た。
どうやら声が聞こえてたようだ。
チェ ハンソル
チェ ハンソル
あの…スングァンの事で…
チェ スンチョル
チェ スンチョル
まだ言うのか?
チェ ハンソル
チェ ハンソル
だってッ…オッパ、全然信じてくれないんだもん!
チェ スンチョル
チェ スンチョル
そんな嘘信じる訳ないだろ
チェ ハンソル
チェ ハンソル
なんでそんな事言うの?
なんでそんな決めつけるのよ!
チェ スンチョル
チェ スンチョル
証拠があるからだ
チェ ハンソル
チェ ハンソル
ッ……
チェ スンチョル
チェ スンチョル
お前のその言い分には証拠ねぇだろ?
こっちにはきっちり証拠あるんだよ
だから、お前の言い分は嘘ってわかる
チェ ハンソル
チェ ハンソル
私が証拠持ってきても信じてくれないじゃない!
この手紙がその証拠だって何度も見せても信じてくれない…
なんでなの?
スングァンのちゃんと直筆なのに!
チェ スンチョル
チェ スンチョル
俺はあいつの筆跡なんざ知らねぇよ
そんなの偽装はいくらでも出来るだろ
チェ ハンソル
チェ ハンソル
なんでそんなに言うのよ!!
オッパ、ちゃんと見てよ!
チェ スンチョル
チェ スンチョル
いい加減にしろッ!!!!
チェ ハンソル
チェ ハンソル
ッ……
チェ スンチョル
チェ スンチョル
俺は絶対に許さないし、許すつもりもない
あいつの言葉に耳を傾けることもない
見ることもな

俺言ったよな?
あいつは俺の敵だと
チェ ハンソル
チェ ハンソル
オッパッ…
ユン ジョンハン
ユン ジョンハン
ちょ、スンチョラ…
流石にここ玄関…近所迷惑になる
家に入ってもらえよ
チェ スンチョル
チェ スンチョル
いい、もう帰れ
次来た時、またスングァンの事言うのなら、俺はお前に二度と会うことはない
覚悟しておけ
チェ ハンソル
チェ ハンソル
………
涙を流しながら悔しそうに拳を握る妹のハンソルさん。
どこか怒りも混じっているような顔。

この兄妹にしかわからないあいつの情報があるのか?
チェ ハンソル
チェ ハンソル
オッパがこんなにも酷いオッパなんて思わなかった…
そう吐き捨ててハンソルさんは帰って行った。

やばい、俺は2人の関係を引き裂いてしまったのか…?
俺らの関係を修復してもらったのに、逆に引き裂いてしまった…💦
ユン ジョンハン
ユン ジョンハン
スンチョラ…
チェ スンチョル
チェ スンチョル
自分のせいと思うなよ
これはジョンハナと出会う前からの事なんだ
何十年とスングァンの事に関して喧嘩してる
だから気にすんな
ユン ジョンハン
ユン ジョンハン
そう…か…
チェ スンチョル
チェ スンチョル
とりあえずリビング戻るぞ
ユン ジョンハン
ユン ジョンハン
あ、あぁ…
タイムリミットが近づいている。

俺は守れるかな…
ジスを守り通せるのか…

いいや、守り通すんだ。
自分の命と引き換えになったとしても、ジスだけは絶対に守る。
???side
守れると思う?

思うよ

絶対無理

なぜ?

だって…
全部知ってるから
「sara sara」の歌詞入れてみました。

遂にジス本人へ迫る危険を話した2人。

そして、何やら訳ありな話で喧嘩する兄妹。

今度は兄妹の溝が深まるばかり…

プリ小説オーディオドラマ