第2話

転校生
1,076
2018/09/07 14:25
「ん…」

眩しい朝日がカーテンの隙間から漏れる。今日も私はそらの彼女として一日を平和に過ごすのだ。私はそらの彼女として相応しい人間なのだろうか。

たしかに私はそらのことが好きだ。それも恋愛の方で。ただ、彼は私を仮の彼女として置いているのかもしれない。彼に本当に好きな人が出来たら私はまた下僕になるのだろうか。

たとえ、そうなろうとしてもきっと私は我慢するだろう…こんなにそらには助けてもらったのだから、それに私は生涯使えると決めたのだ…



「重…」
そこには私の隣で寝るそらがいた
「そら!?」
そら「んだよ…朝っぱらからうるせぇ…」
「あ、ごめん…なんで隣にいるの!?」
そら「彼氏としていて悪いかよw」
「別に…」
爺「そら様、雪奈様ご朝食が出来上がりましたよ」
「そら、朝ごはん食べに行こ?」
そら「ちょっと待って」
ギュッ
「そら?」


そら「じゅーでんするからもーちょいこのままでいよ?」
「ん…」
そら「すき」
「私もだよ?」
そら「んじゃ俺は愛してる」
「私も…」
どうせこんなのも嘘だよね…
きっと…
「そら、そろそろ行こ?」
そら「ん…」
君は名残惜しそうに私から離れた
私だってもっとハグしていたい
でもきっと君のその表情は演技だから考えたくないの
SORAside
どうしてだろう
君はいつもふと見ると寂しそうな顔をしている
俺じゃダメなのだろうか
俺は君が離れていかないように『命令』という偽りの関係にしているが君がいいのならば本当の彼女になって欲しい
ずっと大好きなのに…
誰よりも君を愛していたいのに

毎日どうしたらいいんだろうって悩んでる
君の本当の笑顔を見たい
君と本当のカップルになりたい

今俺の気持ちを伝えたら君は俺から離れていくのだろうか
たった1%でもいい、俺に君の全てを見せてくれないかな?
雪奈「今日の朝ごはんはなんだろーね!」
「また朝飯のことかよw」
雪奈「美味しいんだもん…」
まただ、君はなぜそんなに悲しい顔をするの?
YUKINAside
ねぇ、なんで君はずっと私を見ていてくれるの?
私は君が偽りの愛でも私を愛してくれるのならば構わない
でもほんのちょっとだけでもいいから君とホンモノの綺麗な恋愛をしてみたいな
私の恋愛物語の中に好きな人は君しか出てこない
そして、2人で綺麗な恋愛をして過ごすの…
そんな夢が叶うならちょっとでもしてみたいな…
そら「今日は何する?」
「学校行って、それから…」
そら「久しぶりに放課後デートでもしようか?」
「うん!」
数分後
爺「そら様、雪奈様行ってらっしゃいませ」
そら「今日放課後デートしてくるから迎えはいいよ」
爺「かしこまりました」
学校にて…
エイジ「よ!」
そら「あ、えいちゃんか」
ツリメ「俺もいるよ〜」
雪奈「あ、りっくんおはよ」
リクヲ「あ、おはよう…」
👩「あ!ねぇ見て!そら様達よ!」
「かっこい〜」「可愛い〜」という言葉が飛び交う
何が可愛いだのかっこいいなの?あなた達は私たちとろくに話したこともないじゃん
そら「あー、ごめん、俺ら今忙しいんだ。ごめんね〜」
そらは私の手を取って走り出した
リクヲ,エイジ,ツリメ「そら!?」
そら「行くぞ!」
「うん!」












「ハァハァ…」
そら「大丈夫か?ごめんな、急に走り出して」
「大…丈夫ハァハァ」
そら「大丈夫じゃなさそーだなw」
「なんで急に走り出したの?」
そら「お前がめんどくさそうな顔してたから」
「そんな所まで見てるの?」
そら「彼氏としてだな」
「ふふっ…ありがと」


そら「そろそろ授業始まるな…行くか」
「うん!」



教室…
先生「今日は転校生がいる」
「誰だろ〜」「ね〜」「女の子かなぁ…」「かっこいい子がいいな〜」
「そらは興味無いの?」
そら「んー…あんまないや〜女子だったらお前いるし男子でもえいちゃん達いるからな〜…」
「(   ´∀`)ハハハ」
先生「入ってこい」
ガラガラ
??「こんにちゎ、河野エリナですぅ♡これからょろしくぉ願ぃしまぁす♡」
そら「コソッ…な、なぁ雪奈…やばいやつ来たな…」
「う、うん…」
先生「河野お前の席は…大木の隣な」
そら「えー…」
エリナ「大木くん?下のぉ名前なんてゆぅの?」
そら「…、そら…」
👩「ねぇ、あの子そら様にタメ語で喋ったよね?」
👱‍♀️「うん…我らのそら様に…」
エリナ「そらくんってゆぅんだ!かっこぃぃね♡」
そら「どーも…」
(あ、やばい、そらが本気で怒ってる…)
そら(うぜぇ…)
エリナ「ねぇねぇ、そらくんのぉ隣の子ゎぁぉ名前なんてゆぅの?」
「え、わ私!?」
エリナ「ぅん」
「お、大山雪奈…です…」
👱‍♂️「おい!あいつ雪奈様にもタメ語だぞ!?」
「え、やば…」「あの人とは友達になりたくない…」「きも…」
エリナ「ねぇ…ゎたし…そらくんのことぉ…好きかも…♡」





そら「え、きも、やだ」
「(´^ω^`)ブフォッスwww」
そら「!?あ、なんだ雪奈か」
「そらwwwwwwwwえ、きも、やだは笑うよwwwwww」
そら「そーかなぁ…」
エイジ「それは俺も思ったwwwwww」
そら「えー、なんで〜!?」
エリナ(なんでそらくんはエリナには冷たいのに大山には優しいのよ)
エリナ「ねぇ、雪奈ちゃん?そらくんとはどぉゆぅ関係なのぉ?」
そら「雪奈は小6から俺の彼女だけど?」
エリナ「しょ…小6!?」
そら「な、雪奈」
「(。_。`)コク」
そら「あ、あと俺らの邪魔しないでね?」
エイジ「そらと雪奈の邪魔したら…」
エイジ,ツリメ,リクヲ「俺らが許さないからね?」
エリナ「ぅ、ぅん…」

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