夜中の24:00。
暗い路地裏の中をパトロールするイレイザーヘッドの姿を、監視する影が1つ
イレイザーヘッドが何かにピクリと反応し、一瞬止まった隙に物陰から影が飛び出て、イレイザーヘッドへ向かって行った
イレイザーヘッドの顔をスレスレで飛んで行った、ナイフ
目を瞑り微笑みを浮かべるクラウンに、イレイザーヘッドは得体の知れない恐怖を感じた。
その恐怖を振り払うように、イレイザーヘッドは捕縛布を使い、クラウンと戦う。
クラウンに個性はない、イレイザーヘッドの個性はその個性を消す能力だ。
だから、この2人の戦いは単純な体術勝負となる。
物凄い速さで繰り広げられる、攻防。
両者引けを取らない強さ
軽口を叩きながらも警戒するクラウンは内心、後悔していた
ズリッ
イレイザーヘッドはクラウンと戦いながらも暗器やら撒菱やらを地面に撒いていた。
その事でクラウンは足場を無くしていき、最終的には避けた先で足首を捻り、イレイザーヘッドの捕縛布に捕まってしまったのだ。
いくら強い殺し屋でもクラウンは女。
男であるイレイザーヘッドと単純な力だけで張り合うのは無理がある
潔く諦めるクラウンにイレイザーヘッドは顔を顰める。
クラウンは、まるで自分のことに興味が無いような、そんな声音をしていたからだ
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。