葵 視点
ほとけ …、、
ほとけのお母さんは泣きじゃくるほとけの背中を涙目で慰めていた。
ほとけとは昔からの仲良し。親同士も凄く仲が良くてよく遊んでいた。
面白くて、馬鹿で、ムードメーカーで、愛らしくて、笑顔が太陽のようで、
俺が欲しかった全てを持っていたほとけ。
皆んなに愛されてたほとけが憎かったけど、自分の意見を主張するのが苦手な俺に
話しかけてくれたほとけ。
お互いの全てを話して、家族と同じくらい信頼し合ってた。ニコイチみたいな…
でもそれをみたクラスメートは憎かったらしい。
だから俺を虐めた。
アホ
臭い
憎い
目障り
こっち来んな
汚い
不潔
ぶす
ヘラヘラ笑うな
ほとけが可哀想
消えろ
ゴミ
クズ
出来損ない
無能
ほとけが居なくなった隙に、クラスメートは俺のことを奴隷の様に扱った。
死ね死ね言ってくるけどそれなら殺せば良いじゃん。
そんな記憶ばっかが蘇って。
次々に溢れてくるほとけの涙。
約束一つ守れない俺でごめんね。
君の悲しそうな顔。
もう2度と見たくなかったけど、
ほとけには笑顔で送って欲しかったな。
自殺したことを少し後悔した。
アンケート
どれが良いー?
西のマフィアに一目惚れ
7%
僕の王子様
5%
えっちな刑務所
41%
賽ノ目家の落ちこぼれ
20%
ボイシング 精神科病院
27%
投票数: 550票
💬 4
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!