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第39話

38話 寮裏クライシス!
644
2024/04/11 08:49
ーその日の放課後

リリアside

わしは監督生に謝るために、授業が終わるとすぐに教室を飛び出した。
リリア
監督生はどこにおるんじゃろう、
リリア
とりあえず彼奴の教室にでも行ってみるか。
ー1年A組にて
デュース
監督生ですか?
エース
監督生ならさっきどっか行きましたよ
リリア
そ、そうか...、



教室にはおらんのか、...。


寮か?



いや、まだ授業は終わったばかりじゃ、



とりあえず校舎の中を探してみるとしよう…、




***

ー数十分後




まずい、まずいぞ…、



彼奴、何処にもおらん……、



思い当たる場所など、あとはオンボロ寮くらいじゃ、



そこに居なければもうお手上げじゃな、



とりあえず、向かってみるかのう、…

***

オンボロ寮の前にて
リリア
監督せ、…
わしがオンボロ寮のドアの前で、そう呼ぼうとした時じゃった。


少し離れたところから物音がした。 
リリア
何か嫌な予感がする、。
その物音はオンボロ寮の裏あたりから聞こえていて、わしは急いで裏へと向かった。

ータッタッタ



***


オンボロ寮の裏にて
あなた
や、やめて...、
生徒A
防衛魔法もできねえなんて可哀想だぜ笑
生徒B
魔法が使えない奴なんてこの学園に要らねえんだよ!!

監督生は今にも生徒に魔法を撃たれそうになっていた。



このままでは監督生が、...!


そんなことを考えるより先に身体が動き出していた。


***


ー数十分前

校舎にて
生徒A
あーイライラする、...
生徒B
トレインの奴、あれくらいの事で怒ってんじゃねーよ...クソが、…
生徒A
このイライラどっかにぶつけねーと気が済まねえ...
生徒B
どっかに弱そうな奴居ねえかな笑
生徒A
お!アイツは魔法が使えねえって噂の!
生徒B
魔法が使えねえとか雑魚すぎだろ笑
アイツで憂さ晴らししよーぜ?

***
生徒A
なあ、君が噂の監督生?
あなた
え、そうですけど…、
なんか怖そうな人達...
生徒B
君、グリムって魔獣と2人で1人の生徒なんだろう?
あなた
はい...、それがどうかしました?
生徒A
そのグリムって奴さ、さっき倒れてたよ。
生徒B
どうしたらいいか分かんなくて君を探してたんだ。
あなた
えっ...!?!?
あなた
グリムが、...?
あなた
そんな...、今すぐ案内して貰えますか...!?
生徒A
もちろん!着いてきて。

***
生徒B
この寮の裏で倒れてたんだ。
あなた
オンボロ寮の…?なんでそんなところに...
生徒A
ほら、早く行ってあげなよ。
あなた
は、はい...!
ータッタッタ


私は急いで寮の裏まで走った。
あなた
って、あれ...?
あなた
グリムなんて何処にもいな、

ードンッ
あなた
うわっ...!?
私は後ろから背中を強く押されたようだった。

その衝撃で私は地面に倒れ込んだ。


私は強い恐怖を感じ、息がしずらくなった。


"殺される...っ、"

何故か咄嗟にそう思った。
生徒A
ははっ、!まんまと引っかかりやがった。
生徒B
馬鹿な奴め。魔法が使えねえのにノコノコ着いてきやがるなんてな笑
あなた
はぁ、っ、...は、ぁ、
息がしずらい。


私は前にもこんな風に背中を押された事があったような気がした。


怖い、何故か物凄く怖い、...、
生徒B
この魔法を打っちまったらお前はどうなっちまんだろうなあ?笑
生徒A
防衛魔法もできねえなんて可哀想だぜ笑
生徒B
魔法が使えない奴なんてこの学園に要らねえんだよ!!
あなた
や、やめて...、
あなた
刺さないでっ、...、お母さん、...
"刺さないで  お母さん"

なぜそんな言葉が出てきたのか私には全く分からなかった。

けれど、ごく自然にその言葉は出た。





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新生活でバタバタしてます!! 

でも、これから書きたいシーンがあるので更新はあんまり止まらないと思います🎶

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