放課後
神山くんは、春に転校してきた。
まず、湯煎で溶かして。
かたにいれて。
わたしは、料理が大のにがて!
でも、めんどくさくない!むしろたのしい!
かれは、西崎夏人クラスメイトであり。今年わたしの、パパの再婚がきっかけで兄弟となった。最初は、ちょっと話をするぐらいだったけど、徐々に仲良くなり、いまでは、喧嘩もしたりする。
ほかにも、夏人には、兄弟がいて、弟の綾人くんと兄の、海人くんがいて、今では、四人兄弟となった。そして、誕生日的に、夏人が、わたしの、兄になった。(マジでやだ)
綾人くんもわたしに慣れたみたいで、お姉ちゃんって、呼んでくれるようになった。
うれしぃ!
この人は、兄の海人くん!人を褒めるのが得意でだれにでも、優しい!
明日頑張るぞ!
つぎのひ!
放課後
だれもいない教室
わたしは、逃げるように、その場をたちさった。
トイレいって気持ちの整理しよ。
神山くんがキョロキョロして、だれもいないことを確認し、女子トイレに入った。
しばらくすると、でてきた。
まえの学校。
バレンタインの日ぼくは、友達いっしょに!告白した!
そのあと蹴られたり。ごみを投げられたり。いじめは、つづいた。
ゆうすけは、俺の身の安全のため、別れた。
それ以来女性が怖くなって。男装することに、きめた。これは、お母さんと学校の先生が話あって決まったこと。
だから、学校の先生は、おれが、女だって知ってる。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!