まいか「あなた?あなた~」
「ほぇ?!まいか!」
まいか「なに、ぼおおおおおっとしてんのとりあえず鞄おろしなよ笑」
いつの間にか教室にいた私は放心状態にあったらしい。
『本当あなたらしいよ笑』
「もう!」
勝利にまで笑われてしまった。
もとはあんたのせいなのに…
それで頭がいっぱいになると余計頭痛はひどくなった。
結局全然授業に集中できなくて、だるさも出てきて、休憩もただ机に突っ伏して耐えていた。
まいか「どんだけ寝てんの~もう6時間目終わったけど~」
「え?そうなの???笑笑笑笑やっちゃった~」
まいか「もーう笑笑」
うまく笑えてるかな、空元気ばれてないかな…
でも、そんなことより頭が痛くて痛くて
限界に達しそうだった。
『無理すんな』
「へ?」
誰も気づいてないはずなのに…
その声は勝利だった。
『今日はおくってやる』
ばれないように耳元でそういうと彼はさっていった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!